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〔特集2〕移住者が語る恵那の魅力 ええなあ 恵那での暮らし(2)

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岐阜県恵那市

■笠置町 藤村聡樹(さとき)さん(57歳)
平成27年3月、神奈川県川崎市から笠置町に夫婦で移住。
聡樹さんは現在、笠置町移住定住委員会のメンバーとして、子どもの声が響く持続可能なまちを目指し、地域の方と一緒に移住者を受け入れるための活動を行っている。

▽恵那の自然で、気持ちが晴れる
以前住んでいたところは、コンクリートとアスファルトばかりで、いつも空がどんよりしているような印象でした。都会の生活は、満員電車で「苦しい」と言いながらも、お金を稼ぐことを考えなければならない。疲れとストレスが積み上がっていくものでした。
今は、いろいろあっても、朝起きて自然を見るたびに、気持ちがクリアになるのを感じます。

▽自然と人々の暮らしが共存
恵那は、山があって川があって田があって、そこに暮らしがある。まさに里山です。
自然と暮らしの両方を維持するというのは、実際やってみると大変です。でも、それをし続けてきたから、今の美しい里山の風景があります。それがすごいと思っています。

▽当たり前にある「絆」
一時期、絆という言葉が流行りましたが、ここではそれが当たり前。絆だなんて思わないで、道路の土砂を取り除くとか、事故で倒れている人を助けるとか、そういうことを普通にみんながするんです。人とのつながりが当たり前のようにあって、もし災害が起きても、きっと近所同士で助け合うんだと思います。
ひけらかしたり、必要以上に自分を大きく見せたりしない人柄も、恵那の良いところだと感じます。

▽移住者を増やしたい
今、特に子育て世代を受け入れようと、笠置町でも移住に力を入れています。実際、笠置に移住したいと空き家を待っている人がたくさんいます。
町内には住んでいない家が約70件ありますが、空き家バンクに登録してもすぐ契約が成立するので、空き家が不足しています。農地や山を手入れし、里山の暮らしやコミュニティーを維持していくためにも、ここで暮らしたいと思う人に、家を「預けて」もらえたら。
地元の方に、恵那の良さを改めて感じてもらい、都会で生活している親戚や友人に「実家はあのままでいいのか」と声をかけてもらいたいです。困り事は移住定住委員会で一緒に考えていけたらと思っています。
※市ウェブサイト空き家バンク
(本紙2次元コード参照)

◇藤村さんの恵那の「推し」
帰り道にふと見る美しい風景、里山の文化、温かい人とのつながり。地元の人には普通のことでも、どこにでもあるものではないと伝えたいです。
(詳細は、本紙をご覧ください。)

■三郷町 村田朝熊(あさま)くん(18歳)
平成24年3月、愛知県日進市から三郷町に父母と一緒に、親子で移住。
移住当時は小学校1年生だった朝熊くんは、現在高校3年生。高校生となった今、大学に進学して地域創生を学び、将来は恵那の活性化に役立てたいと考えている。

▽穏やかでほっとできる風景
(父・尚生(たかお)さん)恵那は、山があり見晴らしもいい。穏やかで、ほっとするこの風景が好きです。都会から訪れた友人は、この風景を見て泣きました。
小学生の子どもには、学校帰りに道草をさせたかったので、歩いて学校に行けるのも良かったです。成長したときに、通える範囲に農業科、工業科、商業科、普通科と、高校の選択肢がいくつもあることも良い環境だと思いました。

▽自然の遊び場と、良い友達
(朝熊くん)移住してきたときは、小学校1年生でした。元々、山や自然が好きだったので、トカゲを探したり川で釣りをしたりして、毎日飽きることなく遊びました。楽しかったです。
同級生も多すぎず、友達と親密な関係を築くことができました。高校まで過ごしてみて思うのは、「友達がいい子ばかりだ!」ということ。人の良さは、恵那の魅力の一つです。

▽恵那が消滅するのは嫌だ
(朝熊くん)中学校の総合学習の授業で、30年後には恵那は消滅する可能性があると聞いて、自分の育った町がなくなるのは嫌だと思いました。
高校で、自分でテーマを決めて研究を進める授業があったので、1年生では移住者を増やすにはどうしたら良いかを考えました。2、3年生では獣肉廃棄問題からジビエ料理の普及を取り上げ、学びを深めることができました。
4月からは、大学で地域創生を学びたいと思っています。フィールドワークを通じて自分の目で見て、自分にしかできない体験を積みたいです。そして、学んだことを、恵那を活性化するために役立てられたらうれしいです。

▽移住して11年、恵那がふるさと
(母・裕美(ひろみ)さん)私たちは、田舎暮らしがしたいという意思で移住しました。子どもは、親の思いに連れて来られたようなものだったと思います。
だけど、恵那が大好きになり「恵那が消滅してほしくない、だから地域創生を学びたい」と、子ども自身が思ってくれたのが、何よりうれしいです。恵那への思いが、進路を決めた。暮らす中で、もう恵那がこの子のふるさとになっていたんだなと思いました。

◇村田さん家族の恵那の「推し」
地元の人にとっては当たり前にある里山の風景が、何よりも美しい。自然の中でさまざまな体験ができることは、貴重な地域資源だと思います。
(詳細は、本紙をご覧ください。)

問合せ:移住定住推進室
【電話】26-2111(内線338)

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