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自治体の皆さまへ

村長室から

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岐阜県東白川村

異常気象が続く中、九州、北陸、東北地方などで大雨による甚大な災害が発生しています。もはや、日本の半分は亜熱帯ではないかと思うほど環境が変化してしまいました。
被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。さて、梅雨は明けましたがこれから台風シーズンを迎えます。東白川村の被災の歴史では昭和34年9月の伊勢湾台風、昭和43年の飛騨川バス転落事故の起きた日の集中豪雨が記憶にあります。
伊勢湾台風の時、私は9歳でしたので記憶も定かではありませんが、夜中に父親が強風の当たる木製の戸板を必死で抑えていた覚えがあります。一夜明けましたら近くの稲荷神社の大杉が倒れていました。
飛騨川バス転落事故の大雨の時は高校3年生で夏休みの帰省をしており、一晩中“バケツをひっくり返したよう”と表現したいほどの雨が降った記憶があります。その時は村内でも大きな災害が発生しました。
その後、各地で大災害が発生する中、幸いにも本村は小規模な災害にとどまっており、台風や豪雨の本当の怖さを知らない世代も増えてきております。
こうした事態に備え、皆さんにも意識していただきたいことがあります。言葉でいうと「いつ、どこへ」時間と場所についてです。
「いつ」は、避難情報の「高齢者等避難」が発表されたとき。遅くとも「避難指示」の発表までに。「どこへ」は、ハザードマップを見て、色のついていないところへ。避難所や親戚、知人の家へ。というように、あらかじめルールを決めておくことで安全を確保することができます。
ある程度予測できる台風や大雨に対して「地震」はいつ起きるのかわかりません。過去1年間に岐阜県内で起きた地震はおよそ18件。もう1年さかのぼると、60件にもなります。こうした事態の予測はできなくとも、備えることはできます。
その一つが、毎年9月の村の防災訓練です。こうした訓練に参加することは「自助」としての一人ひとりの行動が自主防災組織としての「共助」につながっていくものと思います。大規模災害の直後には、行政機能の麻痺、つまり「公助」が止まる可能性があります。9月の総合防災訓練への参加をお願い致します。
5月に5類となったコロナ感染症の新規感染者数などの数値が上がってきています。推計値ですが従来の感染レベル判断基準のレベル2、「感染警戒期」に入っています。本村でも7月には福祉施設や保育園、小中学校での感染がありました。これから夏本番を迎えます。夏休み、お盆休みの帰省の際、一段と高い意識で、ご自身の健康とご家族を守るために初心に帰って基本的な感染対策を徹底していただくようお願い致します。
忘れていませんか?
・こまめな手洗いや手指消毒、定期的な換気
・高リスクの方を感染から守るために、医療機関や高齢者施設を訪問する際のマスクの着用
・高リスクの方は、混雑した場所へ出かける場合はマスクを着用
・体調不良時は行動ストップ
など基本的な感染防止策を高い意識で徹底いただくようお願い致します。
もう一度初心に帰って、コロナと熱中症と災害に万全の対策を行いながら、この夏を乗り切りたいと思っています。

令和5年8月
東白川村長 今井俊郎

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