文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集] シン・操法で持続可能な地域消防を(3)

3/30

岐阜県白川町


ここが変わった!!


町の人口減少に伴い、10年後には団員数が現在の半数以下となる分団が出てくることが予想されるなか、少ない人数で地域をどう守っていくか。

◆旧
▽操法大会に向けた訓練
・放水の要員は最低でも4名
・機材の扱いは要員経験者が習得

◆新
▽シン・操法
・放水の要員は2名として補助員を2名つける
⇒地域住民に手伝ってもらうことで、最少人数で放水することが可能
・新入団員を中心に、すべての団員が機材の扱いを習得
・最新機材(自立する筒先や浅い水利から水を確保できるポンプ)の導入
⇒危険性の減少と消火能力の向上


操法訓練をはじめとする時間的、身体的負担は団員の新規勧誘を阻む大きな理由である。
負担を軽減しつつも安全にポンプを取り扱うための訓練を検討。

◆旧
▽操法大会に向けた訓練
・2週間程度の長期間の訓練を要する
・競技性を重視しタイムアタックを行う
▽ラッパ隊
・分団ごとに5~7名で編成(総員31名)
・訓練は分団ごとに月2回

◆新
▽シン・操法
・5日間程度の集中訓練
・駆け足程度での動きとし、全力疾走等で発生する身体的故障を防ぐ

▽ラッパ隊
・各分団から3名選出(総員16名)
・訓練は行事前に全体で実施
・分団訓練では音源を使用
⇒通常の訓練に参加させ、消火活動が行える団員を確保できる

▽平常時の負担軽減
・班の再編成(一班あたりの人数増員)
・機材の再配備(全体として管理する機材の削減)
⇒通常の訓練や機材点検などの負担が軽減


これまで分団ごとにそれぞれの独自性を尊重して受け継いできた教育訓練以外の式典や行事を、目的を確認したうえで統一。

◆旧
・消防のいろはは操法大会で教える
・訓練や式典、行事は分団ごとに独自の様式で実施

◆新
・消防に必要な技術を「シン・操法」で習得させる
⇒実用的な技術の習得
・分団で実施する必須行事を指定し、訓練礼式や規律訓練の様式を統一
⇒今後必要となることが予測される、複数分団による合同訓練や分団合併に備える

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU