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[特集] シン・操法で持続可能な地域消防を(2)

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岐阜県白川町


近年の白川町消防団では、町の人口減少に伴い団員の人数も少なくなり、団員一人ひとりの負担が増え、これまで通りの活動を継続することが困難な分団も出てきました。
そんな中で団員の意識調査が実施され、集まった団員の生の声を受けた山中団長が「持続可能な消防団に変えていこう」と発足させたのが「白川町消防団SDGs検討会」です。
令和3年に発足したこの検討会では、テーマごとに3つの委員会に分かれ、今までの形にとらわれることのない、地域の安心安全を守り続けることができる消防団のあり方を検討してきました。


〔検討テーマ〕通常訓練と行事の様式
これまで各分団で独自のルールが受け継がれてきた訓練礼式や規律訓練について、今後分団が合同で訓練を行ったり、さらに先には統合する可能性をも視野に様式の統一を図りました。併せて、負担が集中したラッパ隊の活動方針についても改革を行いました。

委員長 藤井卓也さん
団員の負担軽減を図りながらも、消防団としての品格を保てるように、白川町消防団の訓練統一事項を定めました。また、年間活動についても見直しました。


〔検討テーマ〕操法大会に変わる訓練
長年行われた操法大会に向けた訓練に代わり、消火活動の基礎を身につける実践的な訓練「シン・操法」を企画。団員への負担が少なく、安全かつ効率的に消防機材の取り扱いが学べる訓練を検討しました。また、火災以外の災害や防災活動についても講習を行います。

委員長 後藤茂巳さん
旧来の操法はよくできた訓練で我々はそれをリスペクトしています。シン・操法はそんな操法のよいところを活かしながら「安全に実践を学べる訓練」にしました。


〔検討テーマ〕資機材や分団の編成
近い将来の団員予測を具体的なデータで示したうえで、本部主導により人員編成や機材配備を行い、今後の見通しを予測しました。また今後も、協議会や住民と一体化した防災活動や、団員の高齢化・少人数化を見越した防災活動計画に取り組んでいきます。

委員長 鈴木大輔さん
5年、10年後の自治消防のあり方を見据え、今後も白川町消防団が一丸となって地域の防災に取り組める体制を考えていきます。


・多くの団員が実践的な技術を身につけられるのは住民としても安心。
・訓練の日数が減って、旦那が子どもを見てくれるのでありがたい。
・改革は大変だったと思うけど、時代に合ったかたちになったと思う。
・負担が減ることはよいこと。消防団のイメージも変わるのでは?

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