下記の予定等は、状況により変更することがあります。
すぐメール・ホームページなどでご確認下さい。
■4月のカレンダー・イベント
■新着本紹介
▽彷徨う者たち
著者/中山七里 発行/NHK出版
災害公営住宅への移転に伴い解体が進む仮設住宅で見つかった他殺体。発見場所は密室、被害者は仮設住民の担当者だった。
▽暮らしのうっかり事故を防ぐ本
著者/国崎信江 発行/宝島社
シニアならではの、家庭や日常に潜む、命を脅かす「うっかり」「まさか」の事例と防止策を、豊富なデータとともに解説。
▽ノクツドウライオウ
著者/佐藤まどか 発行/あすなろ書房
家業の5代目候補だった兄が消えた。シューズデザイナーを夢みていた夏希は、100年続く老舗靴店を継ぐべきか悩む。
▽かくれんぼ
著者/尾崎玄一郎 発行/ひさかたチャイルド
もういいかい。まーだだよ。どこかな、わかるかな?妖怪たちのちょっと不思議で楽しいかくれんぼを描きます。
■今月のMINI GALLERY and THEME BOOK
・ミニギャラリー 「ネパールヒマラヤの秀峰たち」 上佐見 熊崎吉男
・テーマブック 「世界の文学賞」
■館長だより
▽日本最古の紙に出会って
正倉院展を一度見たことがあります。その中で見入ったのは東大寺文書でした。幅10cm程の細長い油紙のような色の和紙は糊で貼り足してあり、「人夫九人」「米九斗」という文字が読み取れて、裏面は漢文で埋まっていました。当時東大寺に徴用された人々の出入りに思いを馳せながら、無駄なく使い回されている紙の状態に、いかに貴重なものであったかを強く実感しました。
最近、朽見行雄著「和紙の話」を読み、それが日本最古の紙で、官庁の戸籍簿や税帳等の公文書を何年か保管した後東大寺に払い下げられ、受け取った東大寺が裏面を利用して寺の記録に使ったものと分かりました。写経を通して仏教が広まった奈良時代は紙の生産は並大抵ではなかったそうです。その二百年後に紫式部が現れて平仮名と和紙に出会い源氏物語を著します。紙そのものに人の心を表現させるという役回りが最高の文学を出現させ、人のあらゆる創作の想像力を支えている紙の力を、本を読んで改めて知らされました。
紙の話が最後の館長だよりとなりました。拙い文章ではありましたが長い間読んでいただき誠に有難うございました。
開館時間:
平日 午前9時~午後7時
土・日・祝日 午前9時~午後6時
本の除菌機をご利用ください。
問合せ:美濃白川楽集館
【電話】74-1022
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