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《特集》くらしとまちのリノベーション!

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岐阜県美濃加茂市

■美濃加茂市では、令和4年8月に「第2期美濃加茂市空家等対策計画(renokamo(リノカモ))」を策定しました。
今回の特集では、危険な空き家を発生させないための取り組みについて紹介し、その有効活用について考えます。

「renokamo」は、「リノカモ」と読みます。
リノベーションとミノカモ(美濃加茂市)をかけ合わせた造語で、空き家を入り口に、まちの魅力をさらに高めていきたい…という思いから名づけました。

「第2期美濃加茂市空家等対策計画(renokamo)」では、「安心安全な生活環境の保全」と「空き家の利活用」を図ることを基本に、良好な生活環境の維持やまちの魅力向上などを目指しています。
これまでの老朽化した空き家の把握と適正な管理の呼び掛け、除去の取り組みを継続しながら、空き家の有効活用に重点を置き、危険な空き家を発生させないための取り組みを進めます。地域や事業者、専門家や市などが連携して計画を推進できるよう、空き家の実態と段階に応じた対策の実施に向け、次の6つの方向性を設定しました。

◆1.空家等発生の予防
市民に対し空き家などの問題意識の醸成や、空き家などの管理を意識付けるなど、空き家発生の予防を推進します。

◆2.空家等の把握
市で実施した空き家などの実態や意向の調査、市民からの情報提供、空き家発生時の情報収集により、空き家を適切に把握します。

◆3.空家等の積極的な利活用
所有者と利用者の需要をマッチさせ、空き家などの流通を促進するほか、リノベーションなどによる地域資源としての活用を進めます。

◆4.空家等の適正な管理
空き家などの管理は、所有者の責任により行う必要があります。適切な管理を行わない所有者に対する啓発・依頼や、管理することが困難な人へは民間事業者を紹介するなど、適切な管理を促進します。

◆5.危険な空家等になる前の対応
倒壊など著しく危険となる空き家(特定空家等)になる前に、取り壊しなどを推進します。

◆6.特定空家等に対する措置
空き家などの管理状況や所有者などの事情、地域住民への悪影響の範囲や程度、危険などの切迫性を考慮しながら対応します。

他にも、市では「空き家」を切り口に、さまざまな課が特徴的な取り組みを行っています。ここでは、「くらしとまちのリノベーション」に向けた取り組みの一部をご紹介します。

◆空き家×都市計画課 利活用の連鎖を広げたい
空き家は、防災・防犯・衛生・景観などでの問題が、いわゆる「空き家問題」として危惧されています。都市計画課では、皆さんが安心・安全に暮らしていける環境を整えていくため、老朽化して危険な空き家となる前に取り壊し、跡地利用などを推進します。
また、空き家は負の財産ではなく、プラスの資源としての価値もあり、その利活用として大規模な改修を行う「リノベーション」という選択肢があります。現在は空き家となってしまった家にも、かつてはひとつの暮らしがあったということを大切にし、思い出し、人と人とが思いやって、やさしくつながり合う…。そんな暮らしをまちじゅうに広げていきたいと考えています。

◆空き家×まちづくり課 空き家バンクでつなぐ家
市では平成30年3月に「空き家バンク」を開設し、移住者のサポートを行っています。都市圏に住む人の3割が田舎暮らしを希望しているとされる昨今、市にも移住を考えている人たちから問い合わせが多くあります。
その内容はさまざまで、「農業を手掛けてみたい」「自然豊かで静かな場所で暮らしたい」「古い家を修繕しながら住みたい」などがあります。市ではそんな移住希望者に向けた空き家情報を空き家バンクに掲載しており、市内の空き家を随時募集しています。市内にある空き家で地域の関りを大事にして家を大切に使ってくれる人に「売りたい」「貸したい」などの希望がある人は、まずはまちづくり課へご相談ください。現地調査後、空き家バンク登録の可否をお伝えいたします。

◆空き家×高齢福祉課 家族会議していますか?
空き家にしないために、一番大切なことは、家族で話し合いをすることです。実家は誰が使うのか、使わないのであれば誰が管理をするのかなど、家族で話し合いをしてみましょう。
また、市では空き家と終活をテーマにしたまちづくり出前講座も実施しています。次の世代に安心して引き継ぐために今からできることをはじめ、自宅や所有する不動産の将来について考えてみませんか。皆さんからの申し込みに応じて、地域や団体の集まりの場などへ伺い、担当職員がお話させていただきますので、ぜひご利用ください。

■空き家バンクに登録を
市内で空き家となっている家を空き家バンクを通して「売りたい」「貸したい」などと考えている人は、市役所まちづくり課までご相談ください。
物件の状態などを聞き取りさせていただいた後、担当職員が現地へ物件調査に伺います。調査後、空き家バンク登録の可否をお伝えいたします。
登録の申請が完了したら、美濃加茂市移住・定住情報サイト「みのかも時間」に掲載して入居希望者を募集します。

■空き家バンク制度に関する相談

問合せ:まちづくり課まちづくり係
【電話】25-2111 内線447
※移住・定住情報サイト「みのかも時間」は本誌掲載二次元コードからご覧いただけます

■市からのお知らせ 本号からコラムを連載
本号から、皆さんに家について考えていただこうと、コラム「住ま居る日記」(本号23ページ)の連載を始めました。
このコラムでは、家について考えるきっかけとなる人生の出来事を例に、家に関するさまざまな制度や空き家を生み出さないための対策などを紹介していきます。家に対する状況や想いは人それぞれですが、このコラムをきっかけに、皆さんが「家」について改めて考え、見つめ直す機会となればと願います。

■終活をテーマに空き家セミナーを行いました
4月15日(土)にリバーポートパーク美濃加茂で「終活」をテーマにした「空き家セミナー」を開催し、多くの皆さんにご参加いただきました。6月10日(土)に「相続」をテーマにしたセミナーを開催します。
詳しくは、本号13ページをご確認ください。

問合せ:都市計画課 住宅政策係
【電話】25-2111 内線254

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