「声をカタチに 声を未来に」藤井浩人市長コラム

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■未来へ〝先〟手を打つ
孫子の代まで住み続けられるまち、持続可能な社会の実現、SDGs(エスディージーズ)。これらに共通して言えることは、「今だけを見ることなく先々を見据えて物事を進める」ということではないでしょうか。過去を振り返れば物を作ることばかりに専念し、環境汚染をはじめ、さまざまな問題に直面した時代がありました。
私自身はまだ経験がありませんが、家を建てる時や購入する時には、多くの人が期待感や充実感を抱くことでしょう。しかし、現在、問題となっているのは、建てた後や住んだ後のことを考えていなかったことです。
時間が経過してから、修繕するにしても、建て直すにしても、費用や労力が必要になってしまいます。また、まちの中にある空き家が周りに与える影響はとても大きく、まちから人が減ってしまうと、良い場所なのに新しい店や家が入って来なくなり、景観にとってもマイナスとなってしまいます。
一軒一軒の家には、それぞれの家族の歴史や思い出が詰まっています。そのような家が将来、大きな負担となってしまったり、周りの人たちから遠ざけられるものになってしまったりすることは何とも悲しいことです。
地域や社会に関することと同じように、家についても早くから手を打っていく必要があります。