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自治体の皆さまへ

地震の防災(1)

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岐阜県関市

■自分と大切な人を守る自助
全国各地で頻発する地震。今年5月には石川県能登地方や千葉県南部、6月には北海道浦河沖を震源とする大きな地震が発生しました。
私たちが暮らす関市でも南海トラフ巨大地震や揖斐川―武芸川断層帯地震などの大地震が発生する可能性があります。

◇近年の地震

気象庁(日本付近で発生した主な被害地震)

◇関市に起こりうる地震災害 被害想定
[南海トラフ巨大地震(海溝型)]
震度5強~6弱
半壊:1,520棟
全壊:4,612棟
避難者:5,643人
[揖斐川-武儀川断層帯地震(内陸直下型)]
震度5強~7
半壊:12,809棟
全壊:11,790棟
避難者:26,682人

▼もしも関市で大地震が発生したら!どんな被害が予想されるの?
大地震が発生すると、家屋の倒壊や、地すべり、土砂崩れなどの災害が発生します。また、液状化、火災の発生、ライフラインが維持できなくなるなど二次災害の発生が予想されます。

◇建物が傾く、倒壊する
地震が発生すると強い揺れが生じます。
近年の地震では強い揺れによって木造住宅の倒壊、家具の転倒、ガラスの飛散などの多くの被害が生じています。

◇液状化による被害
地震による大きな揺れで地盤が一時的に液体状になる現象です。建物が傾いたり沈んだり、地下に埋設されている管路やマンホール等の浮き上がりが発生します。

◇火災の発生
火災は地震が起きたときに発生する確率の高い二次災害です。1995年に発生した阪神淡路大震災では、「電気火災」※などによる同時多発的な火災が発生し、多くの人が亡くなりました。
※「電気火災」とは…震の揺れによる電気機器からの出火や、停電が復旧した時に発生する通電火災などのこと。

▼熊本地震 災害ボランティアの経験
せき防災の会 防災士
朝倉勝美さん

2016年に起きた「熊本地震」。災害が発生してから約1か月後に熊本県益城町へ行き、災害ボランティアとして活動しました。被災者の皆さんと話している中で「今までに体験したことがない」という言葉が印象に残っています。
大災害発生時にはこれまでのライフラインが維持できなくなります。そのため、事前の準備が必要になります。
※防災士とは…社会の様々な場で防災力を高めるための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人

■自助・共助・公助
災害に対して、一人一人が自ら取り組むことを「自助」、地域や身近にいる人同士が一緒に取り組むことを「共助」、市をはじめ消防や警察、自衛隊などが取り組むことを「公助」といいます。大規模災害が発生した時には行政機関も被災して、機能が麻痺する場合があり、すべての被災者を迅速に支援することが難しくなります。
そのため、公助に頼るばかりではなく、自助・共助の役割が重要になってきます。

◇災害対策の基本は「自助」
せき防災の会 防災士
紅谷美代子さん

~まず、生き延びるため、死なない方法を考えてみること~
「自助」という考え方は、まずは自分の命を守るということです。自分が倒れてしまったら、周りの人を助ける「共助」を行うこともできません。大切な人を守るためにも、自分の命を守る、そのためにできることを考えましょう。

▼今日からできる備え
~あなたに必要なものはどれですか?自分の避難袋をつくりましょう~

◇避難時の持出品(例)
・食品(最低3日分)
・救急医療品・常備薬
・ヘルメット(防災ずきん)
・飲料水(1人2L/日)
・携帯トイレ
・軍手
・洗面用具(はみがき等)
・カッパ
・携帯ラジオ
・眼鏡
・ティッシュペーパー
・タオル
・電池、モバイルバッテリー
・ポリ袋(ビニール袋)
・筆記用具
・マスク
・紙石けん
・手指消毒スプレー、ウェットティッシュ
・使い捨てカイロ
・懐中電灯
・貴重品(身分証明書、小銭、通帳、印鑑、スマートフォン等)

◇家庭における備蓄品(例)
・毛布・寝袋
・マスク
・ゴミ袋
・飲料水(+生活用水)※目安…1人3L/日
・調理器具(なべ等)
・布製ガムテープ
・おむつ
・手指消毒スプレー、ウェットティッシュ
・衣類(下着、セーター等)
・粉ミルク(液体ミルク)
・生理用品
・簡易トイレ
・割箸、紙コップ、紙皿
・キッチン用ラップ
・食料(アルファ米、缶詰、アレルギー対応食等)

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