文字サイズ
自治体の皆さまへ

[巻頭特集]能登半島地震から『防災』を考える(2)

2/30

岐阜県関市

■非常用品の準備はできていますか?
◆ポイントは「最低3日分、推奨1週間分」
災害発生直後は、支援物資が届くまで時間がかかります。また、食品や生活物資が売り切れたり、物流機能が低下したりすることもあります。そのため市では、家庭の備えは、「最低3日分、推奨1週間分」を呼びかけています。今すぐ、見直しを行いましょう。
令和6年能登半島地震では、断水などでトイレ不足が深刻な問題となりました。しかし、市民のトイレ備蓄率は、食料などと比べて低い傾向にあります。家が無事でもライフラインが遮断される可能性も考えて、必ず備えを進めましょう。

・水(1人1日3L)×家族分
・保存食
・薬・救急セット
・携帯トイレ
・貴重品
・衛生用品
・衣類・防寒具
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・モバイルバッテリー
※その他、家族が必要とする生理用品・粉ミルク・アレルギー対応非常食なども準備しましょう。

◆「トイレ」も忘れずに!
〈市民の非常用品の備蓄率〉
・食料・飲料水の備蓄…67.4%
・簡易トイレ(携帯トイレ)の備蓄…23.4%
出典:せきのまちづくり通信簿(市民アンケート)(令和5年度)
◎トイレの備蓄割合は低い
1日のトイレ回数:1人当たり平均5回
上を目安に備蓄しましょう。
〇便器が破損していない場合…携帯トイレを使う
〇便器が破損している場合…簡易トイレを使う

◆地域で助け合う準備も
地震などの大規模な災害が発生したときは、行政も被災して機能が麻痺する可能性があります。その場合、行政が被災者への支援を行うには、時間を要することになると考えておく必要があります。
そこで、自分の命は自分で守る「自助」とともに、地域で協力して助け合う「共助」の備えも併せて進めましょう。

◆防災資機材整備事業補助金[共助の強化]
対象:自主防災会(自治会)
対象事業:自主防災会の防災活動に必要な資機材の購入
補助金額:購入費用の1/2
※上限20万円

照会先:危機管理課
【電話】23-7048

◆自分にできる備えを
避難所生活で一番困ったことは、「トイレ」だと避難者から聞きました。食事は我慢できても、トイレは我慢ができない。避難した時は、施設のトイレが排泄物で溢れていたそうです。
持っていると良いと感じた物を尋ねると、「ライト(ランタン)」とのことでした。避難所は夜になると真っ暗。携帯電話も充電切れでライトが使えず、周りの人を踏んでしまったようです。
地震発生直後は、道路の寸断などで救急車が現場へ到着できず、救助は地域住民が協力して行う状況だったと話されていました。
今から災害に備え、各家庭に合わせた備蓄や地域、隣近所の関係づくりなど、日ごろから自分にできることを進めてほしいと思います。

令和6年能登半島地震の被災地で避難所支援活動を行った市職員
危機管理課 渡辺活広さん

◆防災講演会[参加無料]
「能登半島地震被災地の現状」
~支援活動を通して伝えたいこと~
場所:わかくさ・プラザ 多目的ホール
講師:
・中濃厚生病院 救命救急センター長 名知祥さん
・市役所職員

照会先:危機管理課
【電話】23-7048

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU