令和4年度の主な事業一般会計の歳出総額43億2957万円
令和4年度の一般会計と国民健康保険特別会計など8つの特別会計の決算がまとまり、令和5年第4回町議会定例会でいずれも認定されました。
一般会計の決算額は、歳入が45億9408万円で、前年度に比べ4億1229万円、8・2%の減。歳出は43億2957万円で、前年度に比べて3億2172万円、6・9%の減となりました。全ての会計を合わせた歳入総額は67億4329万円で、歳出総額は63億6286万円。差し引き3億8043万円を令和5年度へ繰り越します。
▽一般会計決算額の推移
▽一般会計歳入・歳出の構成
■一般・特別会計
町の財政には、農業や福祉、地域づくり、学校や保育園の運営、衛生など基本的な行政運営のための一般会計と、国民健康保険や介護保険など一般会計と区別して予算を明確に示す特別会計があります。
特別会計は、保険料や使用料といった特別な収入があり、使用目的を明確にするため一般会計と切り離しているものです。
■一般会計 歳入
●歳入の約半数を地方交付税に依存
地方交付税は、全国の各自治体間で格差が発生しないように、町の財政力に応じて国から交付されるもので、細かな基準や特殊事情を考慮して算定されます。
交付額は22億2758万円で、前年度比1・2%の減。歳入の構成で約半数を占める48・4%となりました。
令和3年度に引き続き、令和4年度も国の経済対策などによる再算定分が追加で交付されたため、2年連続で高めの水準で推移しています。
●税収入のトップは固定資産税58・7%
町税全体の調定額5億4171万円に対し、収入済額は5億2176万円。前年度に比べて1480万円、2・8%の減となりました。
徴収率は96・3%となり、前年度から0・1ポイント上昇しました。
税収入の構成比:
・固定資産税…58.7%
・町民税…31.8%
・軽自動車税…4.5%
・たばこ税…5.0%
●町債の発行額 前年度比48・4%減
町債(町の借金)の発行額は、3億5843万円。前年度に比べて3億3606万円、48・4%減の発行となりました。
事業債の内訳:
・臨時財政対策債…7.2%
・過疎対策事業債《庁舎等複合施設建設事業、山手地区機構関連ほ場整備、久米南学の推進など》…28.5%
・公共施設等適正管理推進事業債《庁舎等複合施設建設事業、図書館・運動公園体育館の脱炭素化の推進》…47.6%など
令和4年度末における地方債元金の現在高は、33億3549万円。前年度末から5693万円の減少となりました。
■一般会計 歳出
●一般会計歳出決算額 前年度比6・9%減
一般会計歳出決算額は、43億2957万円。前年度に比べて3億2172万円、6・9%の減となりました。
経常経費に充当した一般財源は23億9807万円で、前年度よりも8219万円の増額。これは、光熱水費の高騰など物件費が増大したことや、公債費の平準化を図るため、公債費を6130万円増加したことなどによるものです。
▽総務費 13億7165万円
庁舎等複合施設建設事業…2億2417万円
公共交通対策事業…4331万円
電気料金高騰緊急支援事業…1719万円
若者住宅補助事業…623万円
など
▽民生費 8億6158万円
保育園の管理運営…1億6852万円
電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金…3836万円
住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金…1495万円
カッピー子育て支援金…502万円
▽農林業費 3億7451万円
中山間直接支払制度…1億3109万円
主食用米生産継続応援給付金…2474万円
山手地区ほ場整備…1404万円
イノシシ等有害鳥獣の駆除…1099万円
など
▽教育費 3億7004万円
小学校の管理・教育振興…6589万円
公共施設等の脱炭素化事業…6084万円
文化センター・図書館の運営…3897万円
中学校の管理・教育振興…3541万円
など
▽その他
議会費…4936万円
衛生費…5億4143万円
商工費…1265万円
土木費…1億9439万円
消防費…1億974万円
災害復旧費…1508万円
公債費…4億2914万円
など
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