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令和5年度 全国及び岡山県学力・学習状況調査(概要)(3)

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岡山県奈義町

◆学習状況調査の考察
・「自分で計画を立てて勉強している」「学習した内容について、わかった点やよくわからなかった点を見直し、次の学習につなげることができている」と肯定的に回答している生徒の割合が高い学年ほど、ゲーム・SNS・動画視聴の時間が短く、家庭学習の時間が長くなっています。しかし、家庭学習を2時間以上取り組んでいると回答した生徒の割合は、全学年とも50%を大きく下回っています。ゲーム・SNS・動画視聴の利用におけるルールを設定し、時間管理をしながら集中して学習する力を身につけることが必要であると考えられます。
・「自分にはよいところがあると思う」と肯定的に回答している生徒の割合が高い学年ほど学力も高く、「将来の夢や目標をもっている」「人の役に立つ人間になりたいと思う」と肯定的に回答しています。要するに、自己肯定感が高い生徒ほど、将来の夢や目標のために学習しようという明確な動機づけができていると言えます。様々な体験を通して成就感・達成感を味わったり、他者から認められたりする環境づくりを進め、自分への肯定的な気づきを促すことで自己肯定感を高められれば、学習に対する意欲の向上や目標達成へ向けて粘り強く取り組む態度の育成も望めると考えられます。

◆改善策
▽授業改善の取り組み
・各教科の授業では、生徒が主体的に課題解決に取り組めるような学習課題を設定し、自分で考え、表現する時間を充分確保したり、考えを他者と交流する場を設けたりすることで、学びを深めさせます。また、放課後学習では、eライブラリの活用や強化週間(毎月1週間)の5教科補充プリントの活用により、基礎・基本の定着や苦手分野の克服を図ります。
・国語では、情報や資料を活用しながら根拠を明確にした自分の考えを書いたり、話したりする言語活動を充実させることで、表現力の向上を図ります。
・数学では、単元テストを実施して弱点補充をしたり、「振り返り」での疑問点を拾い上げて丁寧に解説したりすることで、基礎的な数学力の定着を図ります。
・英語では、目的や場面、状況などに応じて英文を書いたり、英語を話したりする言語活動を反復して行うことで、基礎的な英語力の定着を図ります。

▽家庭学習の推進
・家庭学習(自主学習ノートなど)の内容を工夫しながら積極的に取り組めるよう、知的好奇心を高める授業展開や家庭学習に繋がる授業のまとめを行います。また、自主学習ノートは1日1ページ以上を宿題として課し、「ねらい」と「振り返り」も記入させることで自己の学習調整力を養います。
・家庭学習時間の目安を90分以上と設定し、自分でタイムマネジメントができるよう、帰りの会で学習計画(デイリーライフの活用)を立てる時間を確保します。また、計画が不充分な生徒に対しては、丁寧にアドバイスをします。
・保護者と連携し、スマートフォンの利用(ゲーム・SNS・動画視聴など)におけるルールづくりの促進を図り、家庭学習時間の確保に繋げます。

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