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議会だより 定例議会令和5年9月(2)

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岡山県西粟倉村

▼質問事項 新田議員(2)
奨学金制度の創設について

▽質問要旨
村政の重要かつ直近の課題は人口減少への対策です。本村は、地方創生のモデルとして注目を集め、地域おこし協力隊制度を積極的に活用するなど、総人口の約15%が移住者人口となっています。人口減少への対応として、Iターンの方も含めた次世代への子育て支援が必要です。
そこで、大学進学等で西粟倉村を離れる学生を対象とした奨学金制度の創設を提案します。この奨学金制度は、条件付き給付型とし、卒業後本村に定住した場合、または指定した職種(保育士)として本村に採用された場合は返済を免除します。この制度は子育て支援はもとより、Uターン人口増を図り、また保育士不足への対応として有効です。奨学金制度の創設について見解をお伺いします。

▽答 青木村長
全国には、様々な目的で奨学金制度を設けている自治体や団体があり、その財源や償還の有無、その実施方法にも様々なものがあります。目的や運用状況、効果など様々な観点からの調査研究が必要となりますが、村への若者のUターンを図る上では、有効な施策の一つと考えますので、前向きに検討したいと思います。

▽答 関教育長
学生、保護者にとって、大学など高等教育費の負担は重くのしかかっています。誰にとっても軽減策が充実することは喜ばしいことだと思います。
岸田政権が、本年6月に子ども未来戦略方針を発表されました。その中に、高等教育費の負担軽減が記されています。中身は奨学金制度の充実です。Uターン人口の増加に効果的な施策として、村独自の奨学金制度はいかがなものが良いのか検討してまいります。

▽結 新田議員
近隣市町では、いち早く奈義町が奨学金制度を導入しています。私が申し上げた制度に似た状況で、Uターン者には返済を免除し月5万円の給付を行うなど、近隣でもこのような動きがあるわけです。本村は、人口減少対応のモデルとしてやっていくんだという意気込みを感じる村です。ぜひ、この奨学金制度も含め、子育てをしっかりやっていく意味で、子どもど真ん中宣言をやっていただきたいと思います。
最後に、方向性として、真ん中に厚く、村に厚くしていくことによっておのずと人は寄ってくる。これが原則だと思います。この奨学金制度について、前向きな検討を進めて実現されることを願います。

■福井正議員
▼質問事項 福井議員(1)
西粟倉村長選挙結果に対して

▽質問要旨
(1)今回選挙での支持率は青木氏50・48%、春名氏49・52%、その差は0・96%、9票の僅差でありました。この差に関してはどの様にお考えでしょうか。
(2)村長選挙投票率では前々回は87・7%、前回は84・69%、今回は84・37%と年々低下しております。この点に関してはどの様に感じておられますか。
(3)選挙公報で両氏の主張をみますと、広義では重複する部分があり、その点は安堵いたしております。次点の春名氏だけが、広報に挙げている主張があり、それに関しては今後どの様に扱われるのでしょうか。

▽答 青木村長
(1)今回の選挙においては、結果は結果として受け止め、あくまでも前向きに捉えることが大事と感じています。票差の解釈について、私見を述べることは適切とは考えませんので、差し控えます。
(2)投票率の低下は様々な見解がありますが、県内でも低い方ではありません。遠方在住の学生や入院、施設入所など有権者を取り巻く様々な事情もあり、誤差の範囲と捉えています。
(3)主張は主張ですから、何を主張されても構わないと思いますが、根拠のない主張に対しては事実関係を精査の必要があります。現時点での答弁は差し控えたいと思います。

▽問 福井議員
(1)村を二分した選挙でありましたが、今後は村長として、全住民を一つにまとめて、新しいスタートを願うものであります。
(2)投票率は、今回が過去最低となりました。村政、選挙に対して諦めが増えている結果として、投票率の低下につながったのではないかという気が致します。
(3)選挙公報で春名氏しか言われていない部分、それは住民参加型の行政運営として、情報公開、対話集会、透明で親切な行政、社会規範、倫理に基づいての行動等、これら春名氏の主張は投票者の約半数近くが支持されたわけです。今後、村政として取り上げる必要性は否めないと考えます。

▽答 青木村長
行政は執行部だけで進めている訳ではありません。政策をつくり執行するには、必ず住民代表としての議会の議決が必要です。提案した議案が議決されない限り、それを執行することはあり得ません。執行部には執行責任とそれに伴う説明責任、また議会には議決をした理由、しなかった理由について住民への説明責任があります。その上で住民皆様がどの点についてご不審をお持ちなのか必要であれば意向調査を行うなどして、より理解が深まるよう対策すべきと考えています。議員のご理解を賜りたい。

▽結 福井議員
村長は新たに任期を迎えられた日、職員を前に訓示されました。その中で、今まで意見調整の場が少なかったと大いに反省している。これから最低月1回、各課と対話の機会を持ち、皆さんの思いを施策に反映させていくと強調されました。住民に対しても、同様にこういう発信をしてもらえれば、どんなに住民が喜び、大きな効果を生むか計り知れません。住民宛てにも、ぜひ発信をお願いします。

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