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SDGs未来都市にしあわくら村の未来を創る、考える第34話

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岡山県西粟倉村

■デジタル社会との向き合い方
デジタル機器の普及が進み、村役場での手続きもスマートフォンで出来るようになりつつある今、デジタル化とSDGsとの関係について考えてみましょう。

昨今、国のデジタル庁が発足し、民間でもIT(情報技術)化の推進が全国で行われています。ここ最近ではマイナンバーカードの普及が促進され、カードを活かした行政手続きが今後増えていくことが予想されています。また、世界ではChatGPT(※)をはじめとする身近により使いやすいAI(人工知能)技術の発展も進んでいます。

2030年のSDGsの達成に向けて、これまで実現不可能だった課題を解決する手法として、人工知能を含む、デジタル技術の活用が期待されているのです。
例えば、「食品ロスの減少」を目指す場合、各家庭の冷蔵庫の情報や嗜好、各店舗の在庫情報を解析することで、出荷元である農家や物流に適切な指示を与え、今まで物流過程で出ていた食品ロスを減らすことが期待されます。

一方で、デジタル技術の普及は必ずしも社会や人々を幸せにするとは限りません。
必ずしも人工知能は正しい答えを導くわけではありません。また、急激に発達するデジタル技術を活用できる人とできない人による差が生まれたりもします。そして、デジタル化には倫理的・社会的な問題をはらんでいる部分もあり、見過ごすことはできません。

SDGsの「全ての人がより良く生きる」という視点から申し上げると、「デジタル化によってどんな世界が来るのか?」ではなく、「私たちが目指したい社会を作る上で、デジタル技術はどのような役割を果たせるのか?」という意識を持つ必要があります。一人ひとりが「どうしたいか」を、信念や道徳に基づき考え、より幸せになる暮らしを築いていきましょう。

参考:『SDGs思考(社会共創編)、田瀬和夫』第8章より
※chatGPT…米研究機関によって開発された、言語処理コミュニケーション人工知能

(地方創生推進室 萩森)

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