市長室から こんにちは

16／26

多くの国民の皆さんに笑顔と勇気を与えてくれたワールドベースボールクラシック(WBC)での日本チームの優勝から2カ月が経ちました。監督の栗山(くりやま)英樹(ひでき)さんは、代表チームを率いるに当たり、その心境を1文字に表されました。「尽」です。「自分ができることをやり尽くす」という気持ちを込めたこの言葉を選んだ理由は、山田(やまだ)方谷(ほうこく)が儒学者・佐藤(さとう)一斎(いっさい)から贈られた「盡己(じんこ)」(己(おのれ)を尽(つ)くす)の言葉と、方谷の生きざまに強くひかれたからだそうです。そこで、高梁市から応援の気持ちを込めて「盡己」の毛筆の書を、野球解説者で市政アドバイザーの平松(ひらまつ)政次(まさじ)さんを通じて栗山監督にお贈りしたところ、大会が閉幕し帰国した監督からお礼の電話をいただき、また、直筆のお手紙もいただきました。手紙の内容は本当に丁寧で、監督の人柄がよく分かるものでした。いつか高梁にお越しいただきたいと思っています。
近藤隆則