〔特集〕新しい学校始まりました

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希望いっぱいの新年度が始まり、花泉地域には新生・花泉小学校が誕生しました。
永井、涌津、油島、花泉、老松、金沢の6小学校が一つになり、児童たちはたくさんの仲間と一緒に新校舎での学校生活をスタートさせました。
本特集では、花泉小学校のほか、同じく統合があった藤沢小学校と大東中学校について紹介します。

■木のぬくもりあふれる新校舎が児童の豊かな学びを見守ります
●学習と交流を促す工夫がいっぱい
花泉地域では、今回の統合に先駆ける形で平成27年度に日形小学校が老松小学校に統合。28年度から「花泉地域統合小学校学校づくり推進委員会」で統合に向けた話し合いが進められました。
新花泉小学校(門田(もんでん)徹(とおる)校長・490人)の校舎建設は、令和3年12月から花泉町涌津地内で進められ、本年2月に完成しました。敷地面積は約3万7944平方メートルあり、中央に位置する校舎棟は鉄筋コンクリート造り2階建て。吹雪対策や各施設への採光などに配慮したほか、室内には同町日形産のスギ材を天井や壁に活用するなど、木のぬくもりがあふれる造りになっています。また、資源・エネルギー循環型まちづくりに沿った取り組みとして、暖房用にチップボイラーが採用されました。
1階には1、2年生の普通教室をはじめ、特別支援教室や相談室、学習や交流の場となる多目的ホールなどを整備。昇降口前に学びの中心となるメディアセンター(図書室)が設けられました。2階には3～6年生の普通教室、音楽室や図工室、家庭科室などの特別教室のほか、ラウンジや展示コーナーがあります。校舎棟北西側には隣接して屋内運動場(体育館)と放課後児童クラブ棟が整備されました。児童クラブには四つの活動室があり、利用者数の変化や活動に応じた使い方に対応するため、仕切りを外すことができるようになっています。なお、水泳の授業が始まる6月の完成を目指してプールの整備工事が進められています。
4月6日には旧6小学校の児童たちが顔を合わせて始業式が行われ、校歌を声高らかに響かせました。8日の入学式では、父母らに手を引かれながら1年生が元気いっぱい初登校。これから始まる新生活への期待に胸を膨らませました。

◇新しい歴史をつくっていきたい
皆川　結生(ゆい)さん　6年
とても楽しみな気持ちでいっぱいです。今後頑張りたいことは、全校で新しい学校の歴史をつくっていくことです。いろいろな行事を新しい仲間と協力し取り組みたいです。早く仲良くなるために積極的にあいさつをしたり、声を掛けたりしたいと思います。

○教室
真新しい校舎で新しい仲間との学校生活がスタート。始業式後の6年生教室ではみんなで自己紹介しました
○入学式
入学式で初登校した新1年生は、自分の名前が呼ばれると「はい」と返事をして背筋を伸ばしました
○屋内運動場
伸び伸び運動できる体育館が校舎棟に隣接して整備されました
○校歌
新しい校歌の歌詞には、花泉の土地柄や情景の美しさ、明るい花泉の将来を子供たちに託す思いが込められています
○メモリアルコーナー
先行して旧老松小と統合した旧日形小を含む7校を象徴する7本の大きな柱が建てられました
○校章
校旗にも刻まれた校章デザインは、一般からの公募で決まりました。コンセプトは「結」。統合する小学校を桜の花びらで表現し、背景の八咫鏡(やたのかがみ)は子供たちが自分に正直に、明るく元気に成長することを象徴しています。
○太陽光パネルモニター
校舎屋上には太陽光パネルが設置され、屋内のモニターで発電量が確認できます
○オープンスペース
普通教室と廊下を隔てて設けられたオープンスペースは、いろいろな活動に対応できます
○メディアセンター
学びの中心として、校舎1階昇降口前にメディアセンター(図書室)が設けられています
※詳しくは本紙をご覧ください。

■こちらも新たな歴史が始まりました
●藤沢小　旧新沼小の仲間が加わりました
令和4年度末に閉校した新沼小学校を統合した藤沢小学校(大鷹(おおたか)真(まこと)校長・191人)の開始式は4月7日、藤沢町藤沢の同校で行われ、新たな仲間との希望あふれる新生活をスタートさせました。
児童会長の三浦愛鈴(あべる)さん(6年)は「きょうから同じ学校の仲間。早くお互いの名前を覚え、一緒に遊んだり委員会や係で協力して活動したりしたい」と話しました。

●大東中　3中学校が一つになりました
大東町の大原、大東、興田の3中学校が統合した新大東中学校(佐々木晋(しん)校長・250人)の開校式は4月8日、同町摺沢の同校で行われ、大東地域で唯一となった中学校としての新たな歴史を歩み始めました。
全校生徒は、詩人の御徒町凧(おかちまちかいと)さんが作詞、シンガー・ソングライターの森山直太朗さんが作曲した校歌「こころ」を斉唱。生徒代表の谷本叡俊(えいしゅん)さん(3年)は「これから私たちはお互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、共に成長していくことを大切にする。新たな大東中の歴史は自らの幸せはもちろん友の幸せ、そして大東に生きる人々の心が満たされていくような自他共栄の精神でつくり上げていく」と誓いました。