市は、市役所本庁舎110棟分の面積に相当する公共施設を保有していますが、そのうち約4割は築30年を超えるなど老朽化が進んでいます。市民の皆さんの利用しやすさなどを考え、施設を長く使い続けるためにはどうしたらよいか―。市は、施設を効果的・効率的に管理していく「公共施設アセットマネジメント」という取り組みで、施設のこれからを皆さんと考えていきます。
■私たちの施設を長く使い続けるために
公共施設の維持には多くの費用がかかります。使いやすさなどを考えつつ、将来世代の負担を減らしながら施設を維持できるように、市は「最適化☆」と「長寿命化☆」という考え方で、保有する施設の在り方を検討し、取り組みを進めています。
☆最適化
将来にわたって施設を適切に維持できるよう、次の(1)~(3)を軸に、限られた財源を効果的に活用し、効率的な施設運営を目指します。
(1)保有施設数の縮減
(2)ニーズに合った利用しやすさの向上
(3)使用料や人員配置などコストの見直し
☆長寿命化
建物を80年使い続けることを目指し、建設後、おおむね20年目と60年目に修繕、40年目に大規模改修工事をします。
0年:竣工
20年:修繕
40年:大規模改修
60年:修繕
80年:建て替え
本年度は、都南老人福祉センターを既存の複合施設(飯岡農業構造改善センター、飯岡地区公民館、飯岡地区保健センター、飯岡出張所)と複合化するための大規模改修工事を進めています。
▽よくある疑問
Q:他の施設と複合化すると、使える部屋が少なくなるのでは?
A:その施設の利用状況などを確認し、利用の仕方に応じて大きい部屋を仕切って使えるように間取りを工夫するなど、皆さんと一緒に利用しやすさを考えます。
Q:工事中は利用できない期間があるということ?
A:工事の内容にもよりますが、利用者の安全のために、閉館して工事を行うことが多いです。閉館中の活動場所は、皆さんと話し合いながら検討を進めます。
施設が工事の対象となる時は、説明会を開催します。日程などは、広報もりおかや町内会などを通じてお知らせしますので、ぜひ参加してください!
■事例紹介
皆さんにとって使いやすい施設に生まれ変わりました!
▼太田地区活動センター・太田老人福祉センターの複合化
両施設は、建設から約40年経過して老朽化が進み、使い続けるには大規模な改修が必要でした。改修に当たり、安全・安心・快適な施設の利用を実現しつつ、次の世代に大きな負担を残さず、持続可能な市民サービスを提供するために、太田地区活動センターに太田老人福祉センターを複合化し、4月から利用開始しました。
▽駐車場
駐車台数が2倍以上に増え、広くて便利になりました。
▽第3・4集会室
さまざまな活動で使いやすくするため、フローリングに変更しました。
▽老人福祉センター集会室
畳のほうが落ち着く、パッチワークなど物を広げて活動したいといった利用者の声を反映して、和室に変更しました。
「広い部屋で皆さんと交流しながらヨガ教室を楽しめてうれしいです。同じ建物内に健康器具もあって、健康づくりに便利ですね!」
「フローリングの部屋になって、使い勝手が良くなりました。エレベーターができたおかげで足腰の負担も軽くなって助かっています!」
アセットマネジメントを広く知ってもらうため、岩手大の学生と一緒に作成した漫画やイラストを、市ホームページに掲載しています。ぜひご覧ください。
問合せ:資産経営課
【電話】603-8007
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