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モリオカ縄文文化 vol.2

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岩手県盛岡市 クリエイティブ・コモンズ

今から約1万2000年~2300年前、約1万年もの長い期間続いた「縄文時代」。市内の遺跡や遺物などから、盛岡の縄文文化を深掘りします。

■土偶について
土偶とは、縄文時代に作られた人型の焼き物です。人の姿を誇張や抽象化したものが多く、ある種の精霊を形にしたものとも考えられています。また、土偶のほとんどは女性をモチーフとしており、祭祀(さいし)の道具として子孫繁栄や豊作などを願って作られたという説もあります。

遺跡の学び館キャラクター みっけ
「岩手県では、全国最多の6500点以上の土偶が出土しているんだ!」

■遮光器土偶(手代森遺跡) 県立博物館収蔵
遮光器土偶とは、目の形が北極圏の人々が雪の照り返しを防ぐために使うゴーグルに似ていることから名づけられたもので、縄文時代晩期の東北地方で作られた土偶の特色となっています。
昭和59年に手代森小近くの発掘調査で頭・胴・下肢に分かれた状態で出土したこの遮光器土偶は、復元作業により高さ31センチ、幅19.1センチ、厚さ9.5センチと県内最大級の土偶であることが分かりました。頭に香炉の蓋のような透かしのある宝冠状の突起、首にはネックレスのような文様があり、頭や胴にはベンガラ(酸化鉄)による朱塗りの痕が確認されています。また、中は空洞で、ひも状の粘土を輪にして積み重ねる輪積(わづみ)という方法で各部を作り、後から接続されたと考えられます。
このような良好な状態を残していることは珍しく、平成元年に国の重要文化財に指定されました。

▽手代森遺跡
縄文時代晩期~弥生時代の集落跡。約900個体の土器や動物形土製品、石器などが出土し、土偶など祭祀に関するものも多く出土しています。

問合せ:遺跡の学び館
【電話】635-6600

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