文字サイズ
自治体の皆さまへ

盛岡城を探る

16/20

岩手県盛岡市 クリエイティブ・コモンズ

市は、盛岡城跡への歴史的建造物の復元に向けた調査を進めています。その取り組み状況や確認された史資料について紹介します。

◆歴史的建造物の復元に向けて
かつて盛岡藩の藩庁や南部家の居城として機能した盛岡城。その建物のほとんどは明治7(1874)年に失われ、今では石垣や堀を残すのみとなっています。櫓(やぐら)や門などの歴史的建造物を復元し当時の姿をよみがえらせることは、史跡への理解を深め、城下町・盛岡の歴史や文化を次世代に引き継ぐための有効な手段と考えられます。市は、復元のために必要な史資料調査に令和3年1月から取り組んでいます。

◆調査報告~土蔵等調査~
市内には古くからの町家や老舗の商家などとともに、多くの土蔵があります。土蔵は収納のための建造物としてその内部に過去の文物が多く保管されており、それらの中には盛岡城に関する史資料が残されている可能性も考えられます。そこで、所有者にご協力をお願いし、内部の調査に取り組んでいます。
これまで30件以上の土蔵や住宅で史資料調査を実施し、江戸時代から明治期にかけての古文書や書簡・建物図面・絵図・屏風(びょうぶ)など、多岐にわたる所蔵品を確認しています。その中には、復元にあたり参考となるものや、地域の歴史を伝える貴重な史資料もありました。
これらは、盛岡藩お抱えの大工棟梁(とうりょう)の家系に伝わる絵図です。この調査では、江戸時代中頃(享保15年)から明治期までの200点を超える絵図が確認され、その中には城門(櫓門)の可能性がある建物図面もありました。盛岡城に関係することが明確に分かる図面は含まれていませんでしたが、当時の建築技術や建物意匠を知るうえで重要な史資料といえます。
※絵図については本紙をご覧ください。

■引き続き情報提供をお願いします!
これまで多くの皆さんのご協力を得て調査をしてきましたが、復元の直接的な根拠となる新たな史資料の発見には至っていません。
あなたのご自宅などにも、盛岡城に関する史資料が眠っているかもしれません。土蔵やちょっと気になる資料をお持ちの人がいましたら、ぜひ情報をお寄せください。

問合せ:盛岡城復元調査推進室
【電話】613-7956【メール】moriokajo@city.morioka.iwate.jp

問合せ:盛岡城復元調査推進室
【電話】613-7956

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU