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自治体の皆さまへ

認知症でも自分(わたし)らしく

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岩手県盛岡市 クリエイティブ・コモンズ

令和7年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。認知症になると何もできなくなると思われがちですが、少しの工夫と周囲のサポートでできることが広がります。
認知症の人の声を知り、どんなサポートができるか考えてみませんか。

◆聞いて!私の声~認知症の本人の声から~
「認知症」になっても、人生の主役が自分自身であることは変わりません。認知症の本人の声からは、自分らしく希望を持って生きるヒントが見えてきます。

▽励みや楽しみ、満足していること
・友人が遊びに来てくれる
・人と話す
・歩いて買い物に行く
・毎日散歩をする
・カラオケをする

▽周りの人がしてくれてうれしかったこと
・声をかけてくれた。話をしてくれた
・友人が家に来てくれた
・家族が様子を見に来て、話を聞いてくれた

▽こうしたい、こうだったら良いなと思うこと
・この家で暮らすために、少しだけ手伝ってもらいたい
・グランドゴルフを続けたい
・好きなコーヒーを喫茶店で楽しみたい
・やりたいことをしたい

◇本人の声から分かったこと
・人との関わりが「嬉しい気持ち」につながる
・いつまでも住み慣れた家で過ごしたい
・趣味や生きがいを持っている
・できることはやりたい
・できないことへの少しのサポートを求めている

◆「オレンジガーデニングプロジェクト」の取り組み
マリーゴールドの花の世話を通して、認知症の本人が日常生活の活動量を増やし、社会参加のきっかけとなる取り組みを、家族や地域の協力者や支援者と共に進めています。

▽Aさん(認知症の本人)
自分が植えた花を誰かが見てくれるのがうれしい。花壇への植え替えでは、久しぶりの土いじりが楽しかった。

▽娘さん(Aさんの家族)
花を植えることをきっかけに積極的に外出できるようになりました。活動を通じて、人との関わりを感じたようです。家族もこのような変化をうれしく思います。
また、私自身も母に柔軟な対応ができるようになりました。

▽Sさん(地域の協力者)
多くの人が花に興味を持ってくれることが嬉しい。長年の活動が皆さんの役に立ち、やりがいと自信になります。
※マリーゴールドを育てる指導をいただきました

◆オレンジ色は認知症支援のシンボルカラーです
本人の「できること」は、周囲が気づいていないだけで、本当はたくさんあります。「できること」に目を向け、温かく見守る。「できないこと」には少しのサポートを。そんな、安心して暮らせる「もりおか」を目指しましょう。

広報ID:1039917

担当:長寿社会課
【電話】613-8144

■9月は「アルツハイマー月間」~認知症の正しい理解が進むために~
▽表 アルツハイマー月間のイベント

■世界アルツハイマーデー記念講演会
認知症の本人の声をぜひこの機会に聴いてみませんか?
宮城県本人・若年性認知症のつどい「翼」が認知症の本人の語りと合唱をします。
※参加希望の人は直接会場にお越しください
日時:9月28日(木)13時半~16時
場所:市民文化ホール小ホール(盛岡駅西通二)
定員:200人

問合せ:(公社)認知症の人と家族の会岩手県支部
【電話】0197-61-5070

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