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陸前高田 グローバルキャンパス通信 Vol.30

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岩手県陸前高田市

―岩手大学・立教大学 共同運営 交流活動拠点―

◆「北限のゆず」の歴史を知りたい!
陸前高田には、樹齢200年を超えると⾔われているゆずが生息しています。しかし、産業ではなく庭木として生息してきたため、その由来はまだ分かっていません。
そこで、「北限のゆず」歴史調査の依頼が、ゆずのブランド化に取り組む「北限のゆず研究会」から、「陸前高田イタルトコロ大学」(グローバルキャンパスが組織した、地元ニーズと大学生・研究者をマッチングする仕組み)に寄せられたことをきっかけに、名城大学と早稲田大学の大学生が中心となって「北限のゆず調査団」を立ち上げました。
これまでの調査で、「気仙大工の出稼ぎや伊勢参宮の帰りに持ち帰った」「修験道者や平家の落人が持ち込んだ」といった説などが浮上しています。

◇現地調査について
8月、これまでの調査で提唱された陸前高田にゆずが持ち込まれたいくつかの説をふまえて、「北限のゆず調査団」の学生が2班に分かれ、ゆずの古木を所有している人や気仙大工左官伝承館の職員など11人にお話を伺いました。
古木を所有する人への調査では、ご自宅のゆずに関するエピソードや日常の使い方などを伺い、実際にご自宅にあるゆずの木を見せていただきました。樹齢100年を超える立派なものや、ご自身が種から植えて育てたものなど、それぞれに特徴がありました。
気仙大工左官伝承館では、気仙大工の出稼ぎにまつわるお話を伺うことができました。
引き続き調査を進め、2月に開催予定の「北限のゆずを楽しむ会」までに冊子を作成して調査結果をご報告します。

◇参加学生の声
早稲田大学4年 塩山 祈(しおやまいのり)
現地調査では、陸前高田にゆずが持ち込まれたいくつかの説に関連するお話を、地元の人から直接伺いました。特に、気仙大工左官伝承館で伺った、「気仙大工だった親族が出稼ぎ先から岩手県では珍しいシュロの記を持ち帰ってきた」というお話が興味深かったです。気仙大工が珍しい植物を地元に持ち帰ったというエピソードから、「柑橘類のひとつであるゆずを珍しがった気仙大工によって、ゆずが陸前高田に導入された」ということも考えられるのではないでしょうか。
また、様々なゆずの利用法を聞き、まだ青いゆずの実が熟した様子を見るのが楽しみになりました。11月の収穫に向け、「北限のゆず研究会」が「ゆず狩りサポーター」の募集を行う予定なので、ぜひ参加したいです。

問い合わせ先:陸前高田グローバルキャンパス事務室
【電話】0192-47-3901

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