11月5日は津波防災の日 世界津波の日 (2)

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■防災マイスターとして防災を身近に
陸前高田市防災マイスターの集い
佐藤　健(さとうけん)会長

東日本大震災で多くの人が亡くなり、つらい思いをした経験から、誰かに同じような気持ちを抱かせたくないという思いがあり、防災について学ぶために防災マイスターとしての講習を受けたことが、防災学習に携わるきっかけになりました。
防災を学んできて、皆さんに伝えたいことは、「災害を正しく恐れる」ということです。
今の小学生は震災当時に生まれておらず、震災を経験していない世代です。それに伴い、震災の話を断片的に聞き、過度におびえている子ども達を見てきました。
確かに、災害はとても怖いものですが、事前に助かる術を学んでいれば、命を守ることができます。防災についての知識を身につけ、「正しく恐れる」ことが一番大切だと考えています。
私が所属している「陸前高田市防災マイスターの集い」は、市から防災マイスターとしての認定を受けた人が有志で構成している組織で、今年度設立しました。
これまでは、防災マイスターがそれぞれで活動を行っていましたが、今後は横のつながりを強固なものとし、防災への学びを深めるとともに、マイスターが活動しやすい環境づくりによって、防災について広く知ってもらうために、活動していきます。
11月5日(日)には、防災に関する企画が集まる「消防・防災フェスタ」に参加します。子どもから大人まで、老若男女が楽しみながら、「衣・食・住・救」の分野ごとに、普段の生活で身近にあるものを活用して、実践しながら防災を学べるブースを展開します。
防災学習のスタートは、まず参加してみることです。防災のイベントに限らず、地域やコミュニティ単位のイベントなどに参加し、地域のことを知り、関係性を築くことは、災害が起きた時の助け合いや、多くの人の命を守ることに繋がります。ぜひ、地域への関心や繋がりを大切にして、防災を身近なものとしてください。

■陸前高田市防災マイスターとは
本市では平成30年度より、「陸前高田市防災マイスター養成講座」を開講し、全15単位のうち11単位以上を取得した人を市防災マイスターとして認定しています。
市防災マイスターとは、将来の大規模災害の発生に備え、防災に関する知識や技術を習得し、地域における防災リーダーとして活躍することを期待している人材で、市民が気軽に防災について学ぶことができる仕組み作りを目的として認定しています。
令和4年度時点で100人が認定されており、認定後は、講座を通して得た防災に関する幅広い分野の知識や技術、各自のこれまでの経験などを生かして活動しています。
◇あなたも防災について、詳しく学んでみませんか?
防災マイスターによる「防災講座」を通じて、地域防災について学ぶことができます。
詳しくは市公式ウェブサイトをご覧ください。

■11月5日(日)市内で各種行事・イベントを開催します
▽津波避難訓練
東日本大震災クラスの地震、津波を想定した津波避難訓練を実施します。当日は、緊急地震速報や大津波警報などの情報を、防災行政無線や緊急速報メールなどで発信します。
地震の揺れから身の安全を確保した後、最寄りの避難場所(高台など)へ速やかに避難してください。
また、9時33分頃にサイレンを流しますので、東日本大震災で亡くられた方々への黙とうにご協力をお願いします。
開始時間：午前9時

▽秋季消防演習
中心市街地では初となる秋季消防演習を開催します。会場には、市内消防団の30台を超える消防車両が集結します。ぜひご覧ください。
部隊集合：午前10時30分
式典：午前10時40分～11時40分
場所：アバッセたかた前多目的広場

▽消防・防災フェスタ2023開催
普段、体験できない消防活動の体験や、地震などの災害疑似体験、防災関連の展示などを行い、「見て」「触れて」「体験」することで、防災意識の向上を図ることを目的として、「消防・防災フェスタ2023」を開催します。
子どもから大人まで、楽しんで学べる内容が盛り沢山です。ぜひご来場ください。
時間：午後1時～4時
場所：
アバッセたかた前多目的広場(パブリックスペースにおいて、防災情報を展示)
JR陸前高田駅南側(県防災ヘリの訓練を展示)
内容：
防災そばっち号(地震体験車)での地震模擬体験
県防災ヘリコプター「ひめかみ」による救出訓練
災害伝言ダイヤル(171)体験
盛岡市気象台による気象業務の紹介
災害救助犬による捜索活動の実演
消防車および救急車への乗車体験
防火服を着用して記念撮影
消火体験
火災時の煙体験
消防団の活動紹介
防災マイスターによる防災啓発コーナーなど

問い合わせ先：
市役所防災課【電話】内線701
市役所消防本部【電話】内線723※秋季防災演習に関すること