教育行政方針

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■郷土で学び夢を拓く、心豊かでたくましい人づくり
市教育委員会では、これまで被災した学校施設や、社会教育施設の復旧に取り組み、昨年11月に市立博物館が開館したことにより、学校施設および社会教育施設の復旧が終了したところであります。現在は今泉地区において、岩手県指定有形文化財である旧吉田家住宅主屋の復旧作業を令和7年3月の完成に向けて進めているところであります。
一方、子どもたちを取り巻く環境は、依然として、心のサポートを必要としている子どもの割合が高く、引き続き「心のケア」を最重点とし、引き続き新型コロナウイルス感染予防対策に努め、子どもたちの健康と安全を最優先としながら、各種の取組を進めてまいります。
教育大綱の基本理念である「郷土で学び夢を拓く、心豊かでたくましい人づくり」のもと、学校教育、社会教育の両面にわたり展開してまいります。

(1)社会でたくましく生き抜いていく力の育成
児童生徒一人ひとりに「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」および「学びに向かう力・人間性等」の3つを柱とする、「確かな学力」を育成し、キャリア教育、ICT教育、防災教育の推進を図ってまいります。

(2)一人ひとりを大切にした学校教育の推進
「心のケア」、「配慮を要する子どもへの支援」、「学校不適応解消に向けた支援」、「いじめ防止の啓発や対策」および「新型コロナウイルス感染症対策の徹底」に努めてまいります。

(3)学校、家庭、地域が一体となった教育の推進
「目標の実現に向けて協働する学校づくり」、「家庭の教育力の向上」および「子育て支援」に取り組んでまいります。

(4)人生を豊かにする生涯学習の推進
「生涯学習の推進」、「学習活動への支援」、「学びを通じた地域づくり」の推進にくわえ、市立図書館の利便性の向上、郷土資料や震災関連資料の充実に努めてまいります。

(5)多様で個性ある文化の創造
文化財の保存活用を推進するとともに、市立博物館の公開承認施設を目指し、陸前高田のたからものである豊かな自然、歴史、文化を、震災の記憶とともに未来に伝えることのできる施設となるよう、開館に向けて展示作業を継続して行ってまいります。

(6)生涯スポーツの推進
学校体育施設を地域に開放し、身近なスポーツ活動の場所を提供するなど、市民の生涯スポーツの推進に取り組んでまいります。