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連載3 知っておきたい安来市の歴史~歴史資料館資料~

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島根県安来市

安来市立歴史資料館の展示品を通して安来市の歴史を紹介する、このシリーズ。第3回は弥生時代のお話です。

◆弥生時代の安来
弥生時代には農耕が定着し、これに伴って、各地に有力者を中心とする「クニ」というまとまりができます。また、クニ同士の勢力争いが起こり、「後漢書」(中国の歴史書)によれば「倭国大いに乱れる」と呼ばれる混乱の時期となります。市内でも、生活するには不便な山の上の集落(陽徳遺跡・門生町)や、環濠(かんごう)(堀)を伴う集落(経塚鼻(きょうづかばな)遺跡)が確認されており、クニ同士の緊張関係の影響が考えられます。
この後、皆さんよくご存じの「邪馬台国」の「卑弥呼(ひみこ)」の登場で混乱は収まり、全国的に画一的な古墳が造られる古墳時代になりますが、弥生時代には地域性の強い古墳が作られていました。
特徴的な墓制の一つに四隅突出型墳丘墓があります。これは、中国山地を含む山陰と北陸に分布する、四角形の四隅がヒトデのように飛び出した特異な形の墳丘墓です。市内にある仲仙寺9号墓、宮山4号墓といった大きな四隅突出墓は、この地域に大きな勢力があったことを示しています。この勢力は、後の荒島古墳群を造った勢力に脈々とつながるものと考えられています。

問合せ:歴史資料館
【電話】32-2767

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