シリーズ 人権を考える(52)

7／30

人権尊重社会の実現をめざして

◆地域で支え合う高齢化社会～高齢者が安心して暮らせる安来市へ～
日本は、人口の約4人に1人が65歳以上の高齢者となる「超高齢化社会」を迎えています。
特に、令和4年の島根県の高齢化率は34.7%で、全国第7位(全国平均29.0%)です(内閣府「令和5年版高齢社会白書」より)。
豊かな知識や経験を生かし、仕事や地域での活動などで積極的に社会に参加している高齢者や、高齢者の雇用を推進する企業などが増えている一方、高齢者に対する犯罪や差別、社会進出を妨げるバリアフリー化の遅れなど、まだまだ超高齢化社会の課題は山積しており、高齢者が安心して暮らせる社会の実現には、至っていません。
特に、近年では「振り込め詐欺」をはじめとする特殊詐欺の増加が目立つほか、言葉巧みに高齢者の不安をあおったり、親切な態度で信用させたりして、不要なものや法外な値段の商品を売りつける悪質商法も深刻な問題です。
高齢者を特殊詐欺等の犯罪から守るためには、本人の注意はもちろん、家族や地域の皆さんの普段からの声掛けや見守りが大きな力となります。安来市の強みの一つである地域のネットワークを生かし、高齢者も生き生きと安心して暮らせる社会をつくっていきましょう

島根県内の特殊詐欺被害者年齢(令和4年)

島根県警察本部「令和4年中特殊詐欺被害の状況」より

問合せ：人権施策推進課
【電話】23-3095