まちをよくするマイレポート

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「島根半島のジオパークに宿る神々」
神社ガールズ研究会　会長　河野美知

神社ガールズ研究会は2011年に結成し、地域の伝統伝承、神話などを学んでいます。現在の会員は約50人で、これまでに600カ所以上の神社や史跡を訪ね、地域の役割や魅力などをレポートしてきました。
現在、メンバーで力を入れているのが島根半島・宍道湖中海ジオパークの「認定ジオガイド」としての活動です。「ジオガイド」は大地や地形の成り立ち・形状・地質などをもとにその地の特徴や人の営み、文化などを紹介する役目なのですが、なぜ社ガールでジオガイドなのか。その理由は、この地域のダイナミックな大地の形状と神々への信仰が密接に繋がっているからです。
ジオサイトの一つである美保関町の惣津浦(そうづうら)は海岸線に黒くのっぺりとした波食棚が広がり訪れた人を魅了します。この黒い地層は1700万年前に深海に堆積した泥の塊が隆起したものです。その中でもひときわそそり立つ火山岩の島があります。この島には階段が設けられ、上まで登ると小さなお社があります。地元の人たちが「明島(めいじま)さん」と呼ぶ海神を祭っています。大地のダイナミックなうねりを肌で感じるこの場所を、浦の人たちは聖地として大切にしてきました。神社や祠はこのような大地の神秘を感じる奇岩や見晴らしのよい丘に多く位置しています。
松江は1300年前の古事記や風土記の世界が今にいきる全国でも貴重なエリアです。ジオサイトとともに悠久の古代出雲を感じてみませんか?