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松江の皆さんこんにちは。

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

岸洋人(きしひろと)

島大付属中、松江南高から早大政経学部に進学。1972年、読売新聞東京本社入社。社会部、論説委員、人事部長、北陸支社長を経て2009年、報知新聞社社長。現在は東京松江会副会長

私は、駆け出し時代を読売新聞静岡支局で過ごした。もう半世紀も前のことである。その当時の先輩、同僚十人余りが、こぞって松江にやってきたことがある。皆が退職したのを機に始めた『シルバーツアー』の旅先に、松江を選んでくれたのだ。
八重垣神社―松江城―歴史館―堀川めぐり。
ひとしきり観光を終えた宍道湖畔で、長野県上田市出身のM氏がぽつりと言った。
「(上田と)あまり人口は変わらないのに、松江の方がずっと都会に見えるなあ」。
上田は、ご存知真田氏の居城があった由緒ある城下町。その上田より松江の方が都会的、洗練されているとは嬉しいではないか。
松江が県庁所在地ということもあるが、何といっても宍道湖、中海、堀川と、街を彩る「水辺の景観」が、他の城下町にはない風情と落ち着きをもたらしているのだ、と思う。
葦の生い茂る湿地帯に、よくぞ城を構えてくれたと、堀尾吉晴公に改めて敬意を表したい。その後の町作りは、松江大橋を中心に南北に延びていった様子が見て取れる。
私が子供の頃は、町の『背骨』ともいえる竪町―天神町―白潟本町と続く通りは、大小様々な商店が軒を連ねる賑やかなショッピングロードだった。その商店街も、全国の地方都市同様に空洞化が進む。勿体ないと思う。なにせ、通りのすぐそばには、宍道湖の眺望が広がっているのだから。
実は、私には夢がある。宍道湖に面して大きな「お祭り広場」を作るのだ。四季折々の湖面の表情に合わせて様々なイベントが繰り広げられる…。と、ここで紙数が尽きた。妄想の続きは、一杯やりながら語りたい。

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