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自治体の皆さまへ

国際交差点vol.37

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

感謝を伝える5月
国際交流員 崔美貞(チェミジョン)

韓国では5月を「家庭の月」と呼んでいます。5月1日「勤労者の日」をはじめ、5月5日「こどもの日」、5月8日「父母の日」、5月15日「先生の日」、5月16日「成年の日」、5月21日「夫婦の日」など、家族と関連している行事が多いからです。この中で大きい行事である「こどもの日」「父母の日」「先生の日」を紹介したいと思います。
「こどもの日」は女の子、男の子問わず子どもたちを一人の人格として認めるとともに、楽しく学んで遊べる環境をつくろうということから始まりました。この日は祝日で、家族で外食やテーマパークに行ったり、子どもが楽しめるようなたくさんの行事が開かれます。
「こどもの日」が終わると、「父母の日」が近づいてきます。元々韓国には母の日しかありませんでしたが、父の日も取り上げられ、両親に感謝する「父母の日」という名称に変えられました。カーネーションを胸元につけてあげたり、手紙、プレゼントなどで両親への感謝の気持ちを表します。
最後は「先生の日」です。先生の日は忠清道(チュンチョンド)にある女子高校から始まりました。長期間病気で休んでいる先生のお見舞いや、退職した先生たちを訪ねるなどの活動がきっかけとなり誕生した先生の日は、生徒たち自らが作り出した日とも言えるでしょう。近年はカーネーションやささやかなプレゼントなどをクラスみんなで準備したりしましたが、2016年からは法律でお金がかかるプレゼントが制限されるようになりました。しかし、心を込めた手書きの手紙や先生のために準備したミニコンサートなど、お金のかからない範囲で学生たちは今でも先生の日を祝っています。
このように韓国の5月は、大切な人に感謝を伝える月でもあるので、「感謝の月」とも呼ばれています。感謝の月を記念し、皆さんも周りにいる大切な人に気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

国際交流員が自分たちの国の文化や、それぞれの国の違いをYoutubeで紹介しています。企画、出演、撮影、編集、すべて国際交流員が行っています。ぜひご覧ください!

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