松江の皆さんこんにちは。

7／50

前田明子(まえだあきこ)
松江市出身。乃木小、島大附属中、松江北高卒業。国立音楽大学作曲専攻卒業。同大学院作曲学科にて研鑽を積む。コンサート、オペラ公演、CD録音などアンサンブルピアニストとして活動。

「あっこ、ピアノ習ってみらんかね?」思えば母のこの一言から、私と音楽との関係がはじまりました。
ピアノとの付き合いも30年以上たち、今は東京を中心に、主にクラシック音楽のアンサンブルピアニストとして活動しています。
私は高校生まで松江で過ごしました。3歳の頃、祖父にはじめてピアノを買ってもらい、幼稚園から帰るとすぐにピアノに向かう『ピアノがお友達』のような、今思うと少し風変わりな子どもだったかもしれません。
小学生になった頃、宍道湖に沈む夕日を見て、空と湖が太陽を受け渡して会話をしているように感じて、この情景を音楽にしたいと強く思ったことを覚えています。今でも、帰省する度に、宍道湖の様々な表情からインスピレーションをもらっています。夜明け前の白い空気感、お昼の太陽の光でキラキラ輝く姿、夜は街灯が水面にうつり、そして天気が悪い日には、白波がうねりを見せ、厳しく語りかけてくれます。帰京時、飛行機から宍道湖を眺めると、変わらずそこに居てくれる揺るぎないものとして、背中をおしてくれている気がして、故郷のかけがえのなさが愛おしく、また力が湧いてきます。
今、クラシック音楽界において、コンサート会場でも若いお客様はとても珍しく、需要が減退、私自身も時折不安を覚えることがあります。元々は『西洋音楽』だとは言え、日本には150年も前から一つの文化として確立してきており、松江の歴史や景色と同様、古き良きものとして大切に守っていきたいし、宍道湖のように、人々の心を安らげたり、かき立てるものとして、日本人である私達にしかできない音楽を模索していきたいと考えています。
心の故郷・松江に、最大の敬意と愛を込めて。

「東京松江会」への入会者を募集しています。関東地方在住の人をご紹介いただける人はご連絡ください。
〒140-0001　品川区北品川1-1-16　第2小池ビル6階　(株)さんびる内　東京松江会事務局
【電話】090-1188-0776(幹事長　境真樹)
【E-mail】tokyomatsuekai@gmail.com