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議会だより(5)

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島根県西ノ島町

◆第504回西ノ島町議会3月定例会一般質問(要約)
◇柴田 輝 議員
・公金詐欺事件について・官製談合防止法違反など疑われている状況について
公金詐欺事件について3つ伺う。

・質問
公金詐欺事件に係る最新の調査状況等について

・質問
預け金問題の調査状況について

・回答 町長
「公金詐欺事件に係る最新の調査状況等について」と、「預け金問題の調査状況について」の質問は、関連があるため、一括での回答をさせて頂きたい。
先の報道等にあった町の預け金等の有無をはじめとする、公金管理の実態等について、調査及び検証を行うために、「西ノ島町公金管理特別調査チーム」を設けたところである。
特別調査チームは、副町長を本部長に、議会、町監査委員、第三者として弁護士、公認会計士、また、区長会から参画をいただき、8名の会議員で構成している。
調査では、預け金の有無をはじめ、会計上、不適切な処理の有無等について把握していくこととしており、3月2日の第1回のチーム会議では、調査方法及び手順等について確認を行ったところである。
現在、第2回の会議を経て、職員及び退職者、取引業者への聞取り調査等のほか、支出金額の拾い出し作業を進めており、今後は、調査結果を特別調査チームへ示しながら、検証等の作業を進めていただき、3月中を目途に公表する予定としている。

・質問
町が預かる公金の管理についてと今後の不正行為を防止するための取り組みについて

・回答 町長
今後の不正行為の防止策については、今回の事件を受け、消耗品の購入にあたっては、各職場で納品時に複数名で確認を行うことをはじめ、支出処理を行う場合には請求書の内容と管理職が保管する納品書をチェックすることが通達をされている。
また、二度とこのような不祥事を起こさないために、全職員に対して、綱紀粛正と法令遵守の意識を徹底するため、弁護士による「公務員のコンプライアンス研修」を行った。
引き続き、必要な研修を行うほか、各職場での業務指導等を通じて、相談ができる環境づくり等の再発防止策を講じていきたいと考える。
また、今後の公判の状況も注視しながら、更なる再発防止策等が必要な場合には対策を考えて講じて行きたいと思っている。

・官製談合防止法違反など疑われている状況について伺う。
平成30年に行われた図書館備品発注における指名競争入札について、入札に関わる金額を教えたとして官製談合防止法違反などが疑われる状況が発生している。このような不正行為が発生した原因や背景と今後の対策、取り組みについて伺う。

・回答 町長
元職員が官製談合防止法違反と公契約関係競争入札妨害の罪で逮捕、起訴されたことについては、元職員が令和5年1月6日に備品購入の入札にあたり、予定価格の基礎となる「設計金額」を相手方に漏らし、公正な入札を妨げた疑いで逮捕されている。
質問にあった原因や背景は、この4月に予定されている公判において、検察側そして被告人側の主張で明らかになるものと考えている。
公判前の段階で、私が予断をもって申し上げることは、差し控えるべきだと、思っているので了承願いたい。
一方、こう言った容疑で職員が逮捕された事については、大変重く受け止めている。
報道を受けて、直ちに、入札関係書類の取り扱いに関する注意喚起と適正な保管などと併せて、利害関係者と過度の付き合いをしない事など、また、公務員としての倫理の徹底が職員に通達されている。
入札における公正・透明性の確保は、地方自治法などの関係法令や町の条例規則に基づき適正に事務を進めることで担保されていると理解している。
職員はこれらのルールに基づき入札等の事務を執行しており、今回の事件については、そのルールを知る者が周囲の信頼を裏切って、悪意を持ってルールを破ったために生じたものと受け止めている。
書類の取り扱いや事務の進め方の改善も当然重要であるが、最も行うべきは、職員一人ひとりの法令遵守の意識を高めていくことに尽きるのではないか、と思っている。
今回の一連の事件は、大変、大きなもので、これを真摯に受け止めて、公務員としての倫理観を養っていく取り組みを継続して行いたいと思っている。

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