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議会だより(4)

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島根県西ノ島町

◆第504回西ノ島町議会3月定例会一般質問(要約)
◇中上 哲一 議員
・火葬場整備事業について
現在の火葬場は40年以上が経過しており、施設の老朽化と狭い駐車場に、火葬場までの急傾斜でカーブの多い狭い道路は、冬場、凍結するなど不便な点が多い。加えて、町民の高齢化、人口減少の進行により、自宅葬儀の大変さを遺族や地区の方が訴える声が増えてきている。
また、自宅でできない場合も含め集会所やお寺での葬儀を余儀なくされる例もある。
近年、葬儀は、JAで葬具の提供がされるようになったが、葬儀の段取り、手配、進行を親族や地区でこなさなければならない。
こうした状況の中で、令和3年度に「火葬場整備計画」を中期財政計画に計上した。令和5年度には基本計画の策定を行い、約2億7千万円の事業費で令和8年度に完成と言う事だが、この計画について次の3点を伺う。

・質問
町長は、島外生活が長かったが、本町の自宅葬については、どのように考えているか。

・回答 町長
本町の葬儀に対する私の考えについては、私の経験上、島外でも都市部では、多くの場合、葬祭業者によって葬儀の運営が行われており、中山間地域では比較的地域色が残っているように感じている。
本町の葬儀については、亡くなられた方への地域への深い思いを察し、血縁、地縁の方々の協力のもと通夜から葬儀までを自宅で営まれることが、一般的であると認識している。
また、近年は、自宅が手狭であるなど使いにくい状況であれば、地区の集会所や寺院での葬儀も少しずつ増えていると伺っている。
一昔前に比べれば、葬儀にかかる用品の準備等を、JA隠岐どうぜんが受けて頂くことによって、若干の負担は軽減されていると思っているが、議員の指摘のとおり、依然としてご遺族や親族、地域にかかる労力の負担が大きいことは、人口減少と高齢化が進む中での悩みと認識しており、葬儀に関する町民の意識も時代と共に変化しているものと考えている。

・質問
基本計画は、どのような組織で検討するのか。

・回答 町長
現在、担当課において、基本計画業務の内容について精査をしているところである。5月中には、役場、議員、団体、有識者等で構成する検討組織を設けて、幅広く住民の意見を反映できるように進めたいと思っている。

・質問
以前は「公設の斎場については、建設費用や採算面等により火葬場に葬儀の行えるような待合所等のスペースも含めて検討する。」との考え方が示されたが、海士町では葬儀場を建設前提で検討中と聞いている。
本町でも将来的に益々町外の遺族が多くなり、地元での葬儀の負担が増えていくことが予想される。自宅での葬儀についての、遺族、親族の負担を減らして、人生最後の儀式を悔いなく、執り行えるように、今回、家族葬程度を行える葬儀場の設置を提案する。
※本町の過去5年間の年間平均死亡者数は約60人。

・回答 町長
議員の質問にあった、海士町の現在の火葬場には、ロビーと待合室があるが、町民から意見のあった簡易葬祭場としての利用が難しい状態にあることから、新たに簡易葬祭場の建設に向かうと伺っている。
本町が新たに整備する火葬場については、兼ねて「火葬場建設にあたり、葬儀も行えるような待合室等のスペースも含めて検討する」とされた、従来の方針も踏まえ、基本計画策定にあたっては、議員の提案にある家族葬を行えるスペース等の設置についても検討したいと思っている。

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