Kuunnelkaapa CIR-Sakarin Tarinoita
フィンランド出身国際交流員による、フィンランドや邑南町の話
■太陽が沈まないまちの映画祭
毎年、夏の中旬ごろは北フィンランドのソダンキュラで映画祭が行われます。フィンランド各地では特に夏頃に色々なイベントが行われますが、このソダンキュラ映画祭には、どんな特別なことがあるのかご存じでしょうか。
ソダンキュラという町は、首都ヘルシンキから900キロほど離れたラップランド地域(スカンジナビア半島北部からコラ半島にかけての地域)の北部にあり、主な産業は鉱業やトナカイの畜産です。
これほど北に位置する町は夏に太陽が沈まず、一日中明るいです。そのため、ソダンキュラ映画祭も映画が夜通し上映されています。人口8千人程度の町ですが、映画祭はなんと3万人の参加者が訪れます。
世界で有名なジム・ジャームッシュ監督やフランシス・フォード・コッポラ監督が参加したこともあります。
私の父親は、ソダンキュラの隣の町イナリ出身で、家族で夏に何回も帰省したことがあります。ラップランドの夏は実に不思議で、暗くならない白夜の期間は1ヶ月以上です。
ちなみに、ソダンキュラという地名の直訳は「戦争町」となります。現在も大きい陸軍の基地があり、父親もここで徴兵制度による兵役を務めたことがあります。
■サカリさんからの言葉
私の国際交流員としての任期は7月末に満了になり、広報おおなんの記事は最後となります。ただ、邑南町とフィンランドの友好活動はこれからも続き、8月に新規のフィンランド人の国際交流員が赴任されます。
私はこの先も日本に住み続けますし、邑南町は第二のふるさとにさせていただければと思います。邑南町の豊かな自然や優しい人とのふれあいを大切にしながら、今後も色々な経験をできればと思っています。
また会いしましょう!
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