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雲南市 脱炭素社会実現プロジェクト 2050年温室効果ガス排出実質ゼロをめざして(1)

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島根県雲南市

昨年6月に行った雲南市脱炭素宣言に基づいて、行動していくための具体的な道筋を描くため、令和4年度から2年間で脱炭素社会実現計画の策定に着手しています。
このほど骨子を案としてとりまとめましたが、令和5年度はこれをさらに具体化してとりまとめ、その後本格的に展開していきます。
本号では、雲南市脱炭素社会実現計画骨子(案)の概要に加え、令和4年度から先行して実施しているさまざまな取り組みについて紹介します。

■雲南市脱炭素社会実現計画骨子(案)の概要
●目標
2050年までに、雲南市における温室効果ガス排出量実質ゼロをめざす。

●基本コンセプト
「生命(いのち)と神話が息づく 持続可能なまちづくり」
(1)暮らしの豊かさの向上
(2)適応力(レジリエンス)の向上
(3)地域経済循環の向上
※(1)~(3)の柱を、補完性の原則に基づいて展開し、向上していくことによって「生命と神話が息づく持続可能なまちづくり」を実現していく。

●基本方針
1.一人ひとりの行動変容と先端技術を活用した産業の成長を基軸に進める。
2.4つのプロジェクトを掲げ、それぞれに象徴的な取り組みを設ける。
(1)再生可能エネルギーの推進
・最大限の導入と、複合的なエネルギー源の確保に努める。
・地産地消による地域経済循環をめざす。
(2)省エネルギーの推進
・公共施設は、新築・改修時に、可能な限りZEB(ゼブ)※1化をめざす。
・一般住宅は、設計・施工事業者の皆さんと一緒に「快適性と経済性」を訴求し、体感できる機会を設け普及推進していく。
・事業所は、既存の省エネ診断も活用し、「コスト低減効果」と「働きやすさ」を訴求し、勉強会や事例紹介などで推進していく。
(3)森林資源の活用
・木造建築、建材利用をより一層推進し、木製品への活用や、薪ストーブ、薪ボイラーの普及を推進する。
・竹炭を活用し、土壌改良材として農地施用することにより、J-クレジット※2も適用し、農業振興に活用する。その他の用途も模索していく。
(4)ごみゼロ社会の実現
生ゴミの減量化、堆肥化やリサイクルを推進し、全国トップクラスのリサイクル率をめざす。
3.技術革新に対応し、積極的に市内への導入に努める。

※1:ZEBとは
net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)の略語で、エネルギー収支をゼロ以下にする建物。快適な室内環境を実現しながら、建物の断熱化などにより消費するエネルギーを減らし(省エネ)、太陽光発電などによりエネルギーを創ることで(創エネ)、エネルギー消費量を正味でゼロにする。

※2:J-クレジットとは
省エネ設備の導入や森林管理などによる温室効果ガスの排出削減・吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。

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