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地域づくりに関わるきっかけづくり~地域の担い手育成・確保の取り組み~(1)

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島根県雲南市

地域自主組織による住民主体の地域づくりに取り組む「大人チャレンジ」。各地域では多世代・多様な取り組みが展開されています。一方で、少子高齢化、人口減少に伴い、地域の担い手不足が喫緊の課題となっています。
市では、「地域経営カレッジ」と「地域の担い手育成事業補助金」の2つの取り組みにより、担い手育成・確保の取り組みを進めています。
ここでは、7月6日に各地域の取り組みを共有する「地域自主組織取組事例共有会」で発表された内容について紹介します。

■地域経営カレッジ
市と地域自主組織連絡協議会では、地域の担い手育成・確保を目的に「地域経営カレッジ」を令和元年度より開講しています。
地域経営カレッジでは、地域より推薦された参加者が地域課題をもとに、地域と相談してテーマを設定し、テーマに対する企画(方策アイデア)をまとめて地域に報告します。地域の課題に対して方策を検討することで、担い手の育成・確保につなげていく取り組みです。
令和3、4年度には2団体が取り組まれました。

◆波多コミュニティ協議会
◯「はやしこの継承と仲間づくり」
※詳細は本紙をご覧ください。

ゆかたに鮮やかなたすきを掛け、大小のつづみを打ち鳴らし練り歩く「はやしこ」。
波多地区の秋祭りには欠かせない伝統文化です。波多地区では少子高齢化、地区外への人口流出が進む中で、はやしこの規模を縮小しながらも継続してきましたが、新型コロナウイルスの流行により2年間中止となっていました。
私たちは、自分たちのふるさとを残し、地区内外での新しい関係づくりや友人知人に波多地区を好きになってもらうことを目標に、「秋祭り(はやしこ)の復活」、「出身者を集めた交流会の開催」に取り組みました。

《出身者も集まって盛り上がった秋祭り》
はやしこを復活させようにもメンバーだけでは取り組めないという課題がありました。そんな中、囃子子保存会の方々が私たちの思いを受け止め、参加する子どもや掛合分校の生徒への指導について協力してくれました。
さらに、「若い世代が頑張るのに応援しない理由はない」と地域自主組織をはじめとした中堅世代が活動の支援をしてくれ、地域の温かさを感じました。
当日も地域の方々の協力があり、無事に完全復活という形ではやしこを行うことができました。
さらに、地元やふるさとに愛着と誇りを持ってもらうべく、この時の取り組みや秋祭りの風景を収めたプロモーション動画を作成しました。

《出身者の絆とふるさとへの思いを確認》
出身者を集めた交流会を2回開催。1回目は秋祭りの復活について、それぞれの思いを共有することができました。2回目は、秋祭りへの参画を出身者へ呼び掛ける方法、盛り上げ方について検討しました。交流会では、地域経営カレッジメンバーの獲得にもつながりました。

《今後の取り組み》
伝統の継承には中長期的な視点が必要だと思っています。これからは共に波多地区を盛り上げる仲間づくりを土台となる活動に位置付けて取り組み、「活気ある秋祭りの継続」、「夏祭りの復活」を2つの軸に取り組んでいきます。

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