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ありがとう、トロッコ列車「奥出雲おろち号」~託されたバトンを次へつなぐために~

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島根県雲南市

平成10年4月から運行し、たくさんの方に思い出をつくってきたトロッコ列車「奥出雲おろち号」。
奥出雲おろち号は、開放された車窓から見える木次線沿線の風景や3段式スイッチバックなどの木次線の魅力を発信し、全国のたくさんのお客さんから愛されてきましたが、惜しまれる中、11月23日(木・祝)の最終運行を終え、26年間の運行に幕を閉じました。
奥出雲おろち号とその最終運行日当日の様子をお届けします。

■奥出雲おろち号の魅力、沿線の方の"手振り"
奥出雲おろち号の乗客は風景などと同時に、沿線の方からの"手振り"というおもてなしに温かさを感じ、この手振りが奥出雲おろち号での旅の大きな魅力の一つでした。
奥出雲おろち号の運行終了が決まってからは、さらに多くの方に協力いただき、手作り旗をはじめ、横断幕や手作り衣装を着て奥出雲おろち号に手振りをしていただきました。

■最終運行当日のにぎわい
雲南吹奏楽団の演奏が響く中、出雲方面から木次駅に到着する奥出雲おろち号。駅ホームとその周辺には約300人ものお客さんが手や旗を振りながら奥出雲おろち号を迎え、そして次の駅に向かう姿を見送りました。停車中は、乗客が乗降する間も、多くのお客さんが奥出雲おろち号の姿を撮影していました。
木次駅前広場では、最終運行日に合わせて、奥出雲おろち号への感謝の気持ちを込めたイベント「ありがとうトロッコ列車奥出雲おろち号フェスタ」を開催しました。ステージイベントには地域で活動されている団体に出演いただき、イベントを盛り上げていただいたほか、会場では木次線沿線のグルメを楽しむお客さんでいっぱいになりました。
イベントの最後には、石飛市長および西日本旅客鉄道(株)山陰支社佐伯祥一(さえきしょういち)支社長から奥出雲おろち号への感謝と共に、4月から運行を開始する観光列車「あめつち」と周遊ルートなどの整備について進める旨を述べられたほか、木次小学校児童から佐伯支社長、木次鉄道部小川修司(おがわしゅうじ)部長に花束と奥出雲おろち号の写真でつくられたモザイクアート作品が贈られました。

■仕事を終えた奥出雲おろち号、約700人がお出迎え
最後の仕事を終え、木次駅に帰ってくる奥出雲おろち号の姿を見届けようと、木次駅ホームとその周辺には約700人のお客さんが来場されました。
最終運行に乗車された親子にお話を伺うと「落ち葉がひらひらと飛んでいて、きれいでした。大自然や珍しいスイッチバックなどを子どもに見せたいと思い乗車しました。沿線の手振りは心が温かくなります。横断幕もあり、奥出雲おろち号が沿線の人に愛されていることが伝わってきました。子どもと3人で乗れてよかったです」と話してくれました。
運行を終えた奥出雲おろち号は木次鉄道部列車支部に移され、撮影会が開催されました。会場には、たくさんの方が訪れ、スマートフォンやカメラで最後の最後まで、照明に照らされた奥出雲おろち号を撮影していました。

■奥出雲おろち号、これまでありがとう
奥出雲おろち号が、全国のファンと沿線地域をつないでくれました。お出迎えに来場されたお客さんにお話を伺うと、奥出雲おろち号への感謝や運行終了へのさびしさとともに、観光列車「あめつち」への期待について話してくれました。
奥出雲おろち号から託された"バトン"を次へつなげなければなりません。

※詳細は広報紙4・5ページの写真をご覧ください。

問合せ:
・うんなん暮らし推進課
【電話】0854-40-1014
・観光振興課
【電話】0854-40-1054

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