11月19日(日)、2023年5月に完成した新時代のエンタメアリーナ「SAGAア佐賀県山口祥義知事に聞いてみましたリーナ」で「第6回佐賀県伝承芸能祭」が開催され、安芸高田市から3神楽団が合同で出演しました。
佐賀県とは、2018年の「第1回佐賀県伝承芸能祭」に神楽団が招待されてからのご縁が続いています。2020年には、佐賀県での新たな取り組みとして、本市の“神楽を活用したまちづくり”をモデルに佐賀神楽団が結成されました。今回は神楽によってつながった佐賀県との交流を紹介します。
■佐賀の舞台で安芸高田の神楽を披露 合同神楽に挑戦!
今回で6回目となる佐賀県伝承芸能祭。2018年の第1回大会から6年連続で本市の神楽団が出演しています。今回は、原田神楽団、桑田天使神楽団、八千代神楽団の3団が合同で出演。神楽団の垣根を超えて一つの舞台を作るという前例のない企画に挑戦しました。
◇History
2018年 原田神楽団 演目「八岐大蛇」
2019年 錦城神楽団 演目「鈴鹿山」
2020年 桑田天使神楽団 演目「滝夜叉姫」
2021年 原田神楽団 演目「八岐大蛇」
2022年 八千代神楽団 演目「葛城山」
2023年 原田神楽団、桑田天使神楽団、八千代神楽団が合同神楽を披露 演目「八岐大蛇」
会場:SAGAアリーナ
■なぜ安芸高田の神楽を?佐賀県山口祥義知事に聞いてみました
これからの地域づくりに大切な素材が安芸高田の神楽には詰まっています!
◇安芸高田の神楽との出会いを教えてください。
知事就任前の総務省時代に地域活性化伝道師として全国を回っている中で、安芸高田の神楽を目にしたのが最初です。観光コンテンツとして人を呼び込めるだけの面白さがあり、さらに、地域の方の生活に根付いていることにひかれました。さまざまな神楽団が夜な夜な舞いを披露し、舞う人が違えば同じ演目でも少しずつ違う。この「違っていい」っていうのが、まさに地域の伝承芸能だと思ったんです。衣装の重さにも驚き、これをまとって演舞するには相当な練習を重ねているのだろうと、皆さんの誇りを感じました。
◇安芸高田の神楽を佐賀に取り入れようと思ったのはなぜですか?
佐賀にも多くの伝承芸能があり、現代まで守り抜いてくださった方々のおかげで今の我々の風習があると思っています。なので、知事になって早い段階で、佐賀の伝承芸能を継承する取り組みに力を入れたいと思いました。次世代につなげるには、まずは多くの人に楽しんでいただくことが大事。そう考えたときに、安芸高田の神楽を思い出したんです。文化とは、何かと何かが交わり、イノベーションが起きて発展していくもの。エンターテインメント性の高い安芸高田の神楽と佐賀の文化とが交わると、さらに面白いものができるのではないか、佐賀の伝承芸能に良い影響を与えてくれるのではないかと期待しました。
◇佐賀の神楽が目指す姿を教えてください。
安芸高田の神楽に佐賀の文化を融合させ、自分たちらしい神楽へ成長させていくことを目指しています。現在は県が支援を行いながら嬉野市などを中心に公演を重ねていますが、将来的には観光コンテンツとして自走できるような仕組みを作っていきたいです。そして、今年の「第6回佐賀県伝承芸能祭」には安芸高田から原田神楽団、桑田天使神楽団、八千代神楽団が来てくださいましたが、まさかの3団合同で大蛇が24頭(笑)!皆さんが趣向を凝らして新しい切り口を見せてくださったのがうれしかったし、一体どこまで発展を続けるんだ!?と、刺激を受けました。これからも兄貴分としてご指導いただき、私たちも成長していきたいと思います。
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