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平成30年7月豪雨から5年~ふりかえり、備えよう~(1)

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広島県尾道市

大きな被害を残した、平成30年7月豪雨から間もなく5年がたちます。
当時を振り返ってみると、何かしらの「困ったこと」が思い浮かびませんか。
では、それに対して、どのような対策が取れますか?

同じくらいの雨がまた降るかもしれません。
いや、もっと多くの雨が降らないとも限りません。
“自分の身は自分で守る”
改めてこのことを頭に入れて、当時を振り返り、そして次に備えるために行動しましょう。

■取水施設の対策
沼田川の本郷取水場(三原市)からは、周辺の4市1町に水道用水が供給されています。
施設の外周の防水壁などは以前より設置されていましたが、それを越える川の増水があり、機器の水没により送水が停止、広範囲で断水しました。
この被害をうけ、現在では、各種対策が強化されています。
・外周壁のかさ上げ(既存の外壁の上に、擁壁を設置してかさ上げ)
・電気設備の上層移設(電気室を上階へ移設・発電設備を架台上へ移設)
・ポンプ棟の水密化(窓をふさぐ・シャッターを防水扉に変更)等

■時間雨量と累加雨量(有井観測所:向島町)

▽雨の降り方に注意
土砂崩れ等のメカニズムは解明されていないことも多いですが、一般的に地中に含む水量などが影響するものと考えられています。
平成30年7月豪雨では、弱い雨が降り続き地中の水量が増えていたところで、強い雨が降ったことで限界を超え、土砂崩れの発生に至った可能性があります。
弱い雨でも長く降り続いているときは、その後の雨の降り方に特に注意が必要です。

■当時の出来事
累加雨量〈最大〉411mm(御調観測所)

■被害の状況について
▽人的被害(災害関連死を含む)
死亡:3人(左記以外に市外での被災者1人)
負傷:8人(重傷2人、軽傷6人)

▽住家被害
651件(全壊・半壊・浸水など)

▽その他の災害通報
道路:1,260件
農地:213件
ため池:32件
越水・冠水:135件
河川:283件
水路:274件
土砂崩れ:475件

■避難情報の変更
令和3年5月に避難情報が見直されました。
※このため本文中にある「避難準備」や「避難勧告」は現在使われていません。

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