営農指導員のワンポイントアドバイス
営農指導員 若山 譲(わかやま ゆずる)
■梅雨時期の主な果菜類の管理
▽梅雨時期の農作物の生育に注意
曇天・雨天が続く梅雨は、農作物の生育に大きく影響します。
日照不足になると軟弱な生育となり、病気の発生を助長します。また、果菜類は着果が悪くなります。
長雨が続くと農作業ができずに管理にも手が入りづらくなるため、晴れ間には、ほ場に出るように心掛け、整枝・摘葉などの作業を行いましょう。
▽トマト
涼しく・よく日が当たる気候を好み、雨や日照不足が続くと疫病、すじ腐れ果などが発生しやすくなります。
・整枝・摘葉
目標とする花房(おおよそ6~7段)が開花したら、花房の上の2枚の葉を残して摘芯(摘み取り)します。わき芽かき(不要なわき芽を取り除く作業)は続け、収穫が済んだ花房の不要な葉も除去します。
▽ナス
最も高温・多湿を好む作物ですが、35℃を超える日が続くと着果が悪くなります。
・整枝・摘葉
葉が込み合い、光が通りにくくなると果実の着色が悪くなります。内側の枝や葉を定期的に整理して、果実に光が当たるようにします。
▽キュウリ
高温・多湿を好む作物ですが、平均気温が25℃を超えると生育に影響します。
・整枝・摘葉
つるの伸びが早いので、子づる、孫づるの芽は1~2節を残して早めに摘み取ります。また、光沢を失った古い葉を取り除き、新しい葉に光が当たるようにします。
▽梅雨明け後の強い日差しと高温に注意!
「梅雨明け10日」といわれるように、一気に日差しが強くなり、気温が急上昇します。
カボチャ、スイカなどの果実の日焼けや、トマト、ナスの尻腐れ果などが発生しやすくなるので注意しましょう。
晴天が続くようであれば、ナス、キュウリは小まめに潅水(かんすい)(水やり)を行います。
問い合わせ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131
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