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特集 新春特別座談会ー3ー

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広島県庄原市

■庄原市と広島東洋カープの関係
市長 達川さんと言えば、カープの話は避けられないということで、庄原市はカープと関わりが多い市なんですよ。

達川 そうですね。この前もカープの赤松コーチと大盛選手が庄原市に来てましたね。テレビで見ましたが、人形のようなものが庄原市にあるとか。

市長 以前、マツダスタジアムで、赤松選手と天谷選手がホームランになりそうな打球を、フェンスによじ登ってキャッチした。そのシーンがオブジェになって、マツダスタジアムに展示されました。それが今、備後庄原駅に展示してあるんです。

達川 当時、赤松選手は、フェンスに上る練習を何回もしていたんですよ。あれはポンと飛ぶんじゃない。スパイクの刃を使って、パパっと駆け上がるんです。最後まで諦めないことにつながりますよね。

市長 庄原市にはカープ応援隊もあるんですよ。ライト側の年間指定席を40席購入しているんです。

達川 これはありがたいですね。それなら、試合には必ず庄原市の人が何人かいらっしゃってるんですね。

市長 そうですね。これは地元のバス会社の協力があり、バスと観戦チケットをセットにして販売しています。

達川 いい企画ですね。やっぱりバスを出してもらったりするといい。そうしないとなかなか、個人で行くというのは、難しい人も多いですから。

市長 平成17年の球界再編の話があったころから始まっています。

達川 ということは、弱かった時期から応援してもらっているということですね。本当にありがとうございます。

市長 マツダスタジアムには、比婆牛の広告も設置しています。

達川 すごいですね。やっぱり広島といえば比婆牛ですよ。もうこの比婆牛の右に出る牛はいない。

市長 比婆牛をはじめ、庄原市をPRするためにいろいろやっています。

達川 比婆牛はもちろん、野菜や醤油なども、全部庄原市で作ることができるんですよね。すごいですね。実業でも果物や野菜を作っているし。本当にすごいね。

■今後の関わり
市長 達川さんの野球人生の中で、実業の印象が本当に大きいという話を何度も聞き、こういう場を準備したのですが、自分達のレベルを上げて、もっと大きい大会を目指すとなれば、どこかで達川さんに教えてもらう、見てもらうのが良いと思う。今日はその約束をするいいチャンスですよ。
私が言うよりも、主将からお願いしたら、達川さんはいい返事をしてくれると思うよ。

主将 達川さん、僕たちの高校に指導に来てください。お願いします。

達川 分かりました。行きましょう。
春休みが一番いいでしょう。その時に、きっちりイロハのイから教えます。

市長 達川さんに練習を見てもらったり、学校に来てもらったりすると、次に入ってくる中学生にも「達川さんの指導を受けるチャンスがあるよ」ってPRできるのではないでしょうか。

達川 そうやって新入部員をしっかり集めてほしいです。
主将、練習はコツだから。無駄な練習をしても何の意味もないからね。きちっと一つ一つしていかないと。やっぱりトレーニングでも、しっかりしたトレーニングをしなきゃだめだな。
あと、ずっと意識してプレーすることが大切。意識の差が結果の差、目標ありて結果あり。これはレスリングの選手が言ってたんだけど、一番大事なのが、意識の差。
「あおいくま」という言葉を覚えておきなさい。
あ…あせるな
お…おこるな
い…いばるな
く…くさるな
ま…まけるな
「あおいくま」ね。これは覚えておくといいよ。
庄原は黒いクマに気を付けないといけないんだけど…

■結びに
達川 私の中で実業という学校は、野球に携わってる以上、忘れることができない学校です。
簡単に勝った学校は覚えていませんが、苦戦した学校は覚えています。実業のことは恐らく、野球人生で忘れることはありません。

市長 実業の皆さん、頑張って練習してくださいね。
最初にお話ししましたが、今回の座談会が開催できたのも、広島市で行った庄原ファンクラブのイベントで、達川さんとのつながりができたことがきっかけでした。
この縁が、実業と達川さんをつなげるきっかけにもなりました。
まさに、庄原ファンクラブが目指しているのは、このような人と人とのつながりです。実業の生徒さんも、今後、進学や就職などで庄原市を離れることがあるかもしれませんが、庄原ファンクラブを通して、つながりを深め、庄原市のいいところをPRする宣伝大使として、日本全国に庄原ファンを増やすため、協力していただきたいと考えています。
本日はありがとうございました。

・庄原市長
木山 耕三
・元広島東洋カープ
達川 光男
・庄原実業高校 校長
栗田 正弘
・庄原実業高校
硬式野球部 主将
石川 梁登
・庄原実業高校
硬式野球部 監督
丸本 敬史

■元広島東洋カープ
達川 光男(たつかわ みつお)さん
昭和30年生まれ。高校野球の名門広島商業高校から東洋大学を経て、昭和53年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。現在はプロ野球解説者として活躍中。

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