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自治体の皆さまへ

6月は「環境月間」「海洋プラスチック問題」を考えよう!

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広島県府中町

環境省では、6月を「環境月間」とし、全国で環境に関する様々な取り組みが行われています。私たちができる第一歩として、世界で起きている「海洋プラスチック問題」について考えてみましょう。

■海洋プラスチック問題とは
私たちの生活や経済活動でプラスチックは幅広く使用されています。しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、自然環境に流出してしまうこともしばしばです。
流出したプラスチックごみは河川などを流れ、海にたどり着きます。一度海に流れ着いてしまうとほとんど分解されないため、海洋生物や私たちの生活に悪影響を及ぼします。
このままでは、2050年(令和32年)には海のプラスチックごみは魚の量を上回ると予想されています。

■世界の現状
世界の海に流出しているプラスチックごみは、合計で1億5000万トンと言われており、少なくとも年間800万トンが新たに流出していると推定されています。
その中でもプラスチック製の漁網が問題視されています。海に捨てられた漁網は、海中を漂い、海洋生物に絡みつくため、「ゴーストネット」と呼ばれています。漁網は、耐久性に優れており、長持ちするように作られているため、一度絡まってしまうと脱出は困難です。
また、海に流されたプラスチック製品がさまざまな理由で劣化・分解されることによって生まれるマイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック粒子)の増加もあり、地球環境への悪影響が懸念されています。マイクロプラスチックは微細なため回収が難しく、海流に乗って世界中の海に広がっていきます。
海洋生物が餌と間違えて食べてしまい、死に至るケースが多く、被害が後を絶ちません。

■日本の現状
日本では、年間約940万トンのプラスチックごみが排出されており、アメリカに次いで世界に2番目の排出量となっています。廃プラスチックは有効利用率の低さや海洋プラスチック等による環境汚染が世界的課題となっています。

■未来のために今できること
暮らしの中で、ごみを捨てる際のちょっとした行動が、未来の地球環境を守ることに繋がります。
「一人ひとり」が環境を意識し、環境にやさしい行動を実践しましょう。
◆GREENSEA瀬戸内ひろしま・プラットフォーム
広島県では、世界的な問題となっている海洋プラスチックごみの削減に向けた実効的な対策を強化していくため、県民及び事業者と一緒になって、2050年(令和32年)までに新たに瀬戸内海に流出するプラスチックごみの量をゼロにすることを目指して、「~みんなで守ろう、ミライへ、美しく恵み豊かな瀬戸内海を~2050(ニーゼロゴーゼロ)輝くGREENSEA瀬戸内ひろしま宣言」を宣言しました。
併せて、宣言の実現に向けて必要な取り組みを検討、展開するため、企業・団体等を参画メンバーとするプラットフォームを設立しています。府中町も参画しており、プラスチックの使用量削減や流出防止に向け、清掃活動に参加するなど、様々な取り組みを進めているところです。

◆私たちにできること
▽「捨てればごみ、分ければ資源」と言われています。
プラスチックもきちんと分別すれば資源として再利用することができます。
プラスチックごみを減らすために、「3R」を徹底して行いましょう。

〔リデュース(Reduce)〕
・マイバッグを持ち歩き、レジ袋はもらわない
・蓋つきの保存容器を使い、ラップの使用量を減らす
・使い捨ての食器や容器を減らす

〔リサイクル(Recycle)〕
・きちんと分別してごみ出しする
・ごみのポイ捨てや不法投棄はしない
・再生プラスチックの製品を使う

〔リユース(Reuse)〕
・マイボトルを持ち歩き、ペットボトルの使用を減らす
・プラスチック製のストローの使用を控える
・シャンプーなど詰め替え用ボトルを選ぶ

▽また、府中町ではリサイクル率を上げるため、次の取り組みをしています
・月2回のリサイクル品回収
毎月2回、「ペットボトル・紙パック・白色トレイ」の3種類を専用の収集容器で回収しています。
・分別品目の拡充
普通ごみとして焼却処分していた「雑がみ」を、平成30年度から、分別収集し、資源化に取り組んでいます。紙製の箱や封筒、トイレットペーパーの芯などを雑がみとして回収することができます。リサイクル可能な雑がみにはリサイクルマークが記載されているのでチェックしてみましょう!

▽紙をリサイクルしよう!(森林認証制度)
私たちが普段使う紙は、木から抽出する木材パルプと、家庭や企業などで一度使われた古紙から作られています。紙を無駄遣いしないことは、森林伐採を減らし、貴重な森林資源を守ることにつながります。
豊かな自然や生き物を守りながら、暮らしを支える森林資源を利用できるよう、森林認証制度というものがあります。森林から生産された木材やリサイクル材など、森林資源の適切な使用につながる原材料のみを使用した製品にこのマークが記載されています。

問合せ:環境課
【電話】286-3244

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