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ETAJIMA GoON!Vol.31

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広島県江田島市

■平井興産株式会社(大柿町)専務取締役 平井徹(ひらいとおる)さん
企業紹介:1966年に採石業で創業後、土木・建築・生コンクリート製造など手がける地域密着型企業。2008年度から新規事業でスッポン養殖開始。自然環境に近い養殖場で安定出荷と臭みの少ないスッポンを生育。関西を中心に広島市へも出荷する。

▽地域のものを使って育てる「江田島すっぽん」
専務取締役を務める大柿町出身の平井さん。2023年で15年を迎えたスッポン養殖について、これまでの経緯を伺った。「カキが一番有名な地域でもあり、それと一緒に場所を知っていただくようなことができればと思い『江田島すっぽん』と命名したんです」
平井興産では2014年からオリーブ栽培も行っている。スッポンの餌に地元海産物やオリーブの葉を使い、地域のものを活用した名産品となっている。
明治時代から本格的に始まった日本のスッポン養殖はバブル景気の頃に国内事業者数200を超えた。その後は景気低迷や後継者不足などで減少。現在では50程度となる。広島県内では安芸高田市八千代町に並び、江田島市が産地に名を連ねる。
平井興産では、営業所のある能美町高田の広大な敷地内で約2万5千匹を養殖。卵から育てて1年半から2年で出荷する。「滋養強壮で夏場に食べる方もおられるんですが鍋シーズンの冬場に一番動きがありますね」
全国的に養殖場が少なく、希少価値の高いスッポン。建設業ならではの技術とノウハウで、自然に近い環境を整備した。
しかし今に至るまで、養殖方法の確立、出荷先の販路開拓など、安定供給を実現するには多くの苦労があった。
その中で15年続けられたのは「ずっとお客さんがおられるということで、リピートの飲食店やお客さんに、年間通して出荷できるものを作り続けていくことが励みになる」と平井さん。長年の取引やお客さんとの繋がり、建設業からの古い縁で懇意にしていただく事などの大切さを実感していると語る。

鍋つゆと切り身がセットの一人前お試し版『すっぽん鍋セット』もラインナップに加わる。手軽に料亭級スタミナ食を堪能できる逸品だ。(税込1620円)
「この広報を通じて、皆さんに広く知っていただければ嬉しいですね。ちょっとした特別な日に食べてみようかな、と思ってもらえたら」

高い栄養価で滋養強壮や美容におすすめのスッポン。注文は3営業日前を目安に電話でご連絡を。
住所:大柿町大原519-3
営業時間:8時から17時
【電話】(0823)57-5666
日曜定休日

ETAJIMA GoON!(えたじまゴーオン)は市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介。掲載された人が次の取材先を紹介する、“つなぐ・つながる”がテーマの企画です。毎月中旬頃にA3判フルカラーPDF版を更新。

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