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自治体の皆さまへ

~令和5年春の叙勲および褒章~

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広島県熊野町

■春の叙勲 瑞宝単光章
仁井本 不二男さん(萩原)
88歳・熊野筆製造業従事者
昭和25年に熊中を卒業後、筆作りの道に進まれ、平成6年に伝統工芸士に認定されました。後進の育成にも積極的に取り組まれており、現在に至るまで37年間に亘って熊野筆後継者育成事業の講師を務められています。また、熊野筆事業協同組合の伝統的工芸品検査委員会の委員として、現在もなお熊野筆の品質向上、信頼確保、業界振興に尽力されています。
受章者の言葉
思いがけない章をいただき、深く感謝しております。信頼していただいた筆屋さんやこれまで支えてくれた家族、そして亡き父に感謝の気持ちを伝えたいです。

■春の叙勲 瑞宝単光章
荒谷 幸三さん(呉地)
86歳・熊野筆製造業従事者
昭和27年に熊中を卒業後、筆作りの道に進まれ、平成6年に伝統工芸士に認定されました。後継者の育成や伝統の継承を行う傍ら、平成23年に国民栄誉賞を受賞した「なでしこジャパン」への副賞に「熊野筆」の化粧筆セットが贈られた際、伝統工芸士会会長としてメディアへ積極的に情報を発信し、熊野筆の普及、浸透に尽力されました。
受章者の言葉
この度は、栄えある叙勲を賜り、誠にありがとうございます。筆の町熊野町に生まれ育って、毛筆一筋70年、家族をはじめ、今まで関わった皆様のおかげと感謝しています。

■春の叙勲 旭日単光章
髙本 和男さん(城之堀)
82歳・(株)白鳳堂取締役会長
東京農業大学卒業後、建設会社を経て実家の筆製造会社に勤務し、昭和49年に独立して白鳳堂を設立。日本の伝統工芸の製造過程で使用される道具としてなくてはならない和筆を製造し、日本文化を支える筆づくりを継承することに尽力されています。伝統的な和筆の構造を応用した化粧筆を開発され、いち早く海外に目を向け、新しい市場を作り出すことに成功し、化粧文化に大きな変化をもたらされました。
受章者の言葉
栄えある叙勲を賜り、ありがとうございます。自分のこれまでの取組が、世間の皆さまに認めていただけたようで、大変うれしい思いです。この受章に満足せず、これからも試行錯誤を続け、筆づくりを通じて日本の伝統工芸を守ってまいります。

■春の叙勲 瑞宝単光章
實森 康宏さん(呉地)
77歳・熊野筆製造業従事者
昭和43年に、筆作りの道に進まれ、實森誠実堂の3代目として熊野筆製造業に従事し、平成12年に伝統工芸士に認定されました。多くの人に書道に興味を持ってもらえるよう、子どもの頃から筆に親しむ機会を増やす草の根の活動が必要だと考え、筆作り体験の講師や筆作りの実演など熊野筆の周知、浸透、普及に尽力されています。
受章者の言葉
栄えある叙勲を賜り大変うれしく思います。この度の受章は、個人としてのものではなく、熊野筆全体としての受章と思っております。熊野筆をもっと皆さんに知ってもらえるよう、より一層努めてまいります。

■春の褒章 黄綬褒章
丹羽 宏さん(出来庭)
82歳・(株)仿古堂会長
昭和53年に(株)仿古堂の社長に就任し、熊野筆の製造、販売を行う一方で、熊野筆事業協同組合の代表理事を務め、春分の日を「筆の日」とする条例の制定に大きく貢献されました。また、職人の育成にも尽力し、約10年間続いた「熊野筆マイスタースクール」を実施するなど、後継者の育成と技術、技法の継承に尽力されています。
受章者の言葉
栄えある褒章を賜り大変うれしく思っております。この度の受章は、これまでの取組により「熊野筆」が広く認知されたことによるものであり、「熊野筆」全体としての受章と思っております。熊野町から筆を使う文化を広め、熊野筆の産地として、町を知ってもらうよう今後も努めてまいります。

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