■安心・安全なまちづくりの拡大
▽災害対策本部運営図上訓練令和6年度において計画している「災害対策本部運営訓練」は、多数の行政機関に対して評価指導などの実績がある事業者からの支援を受け、より実効性のある訓練とするとともに、外部の目による評価に基づき、問題点や課題などを洗い出し、災害対策各種マニュアルなどへの反映に取り組むことにより、市役所全体の災害対応力の向上に努めて参ります。
▽ハザードマップの改訂
本市の「防災ハザードマップ」は、令和2年5月に作成し、市内全戸に配布していますが、本年度中に徳島県が進めている中小河川の浸水想定区域の指定が完了するため、浸水および土砂災害を合わせたハザードマップを最新の状態に改訂し、新たに市民の皆さんへお配りします。
新たなハザードマップにより、地域の浸水害等を認識いただき、避難行動などについて考え、正しく備えていただく機会になるものと考えています。
▽避難所用備品の充実
大規模な災害の発生時に、施設管理者の到着を待たずに施設へ入り、避難所の開設準備が可能となるよう、避難拠点となる小中学校体育館10カ所に「震度感知自動解錠式鍵収納ボックス」を設置します。
この鍵収納ボックスは、震度5以上を感知すると鍵箱が自動で解錠されるもので、これまでも県補助金を活用し、既に10カ所に設置しており、今回と合わせて20カ所の避難所への設置が完了いたします。
▽避難所の停電対策
この度、県の補助金を活用し、避難所へLPガスまたはガソリンで稼働する大容量発電機2台および太陽光パネルを装備した小回りのきく小型蓄電池3台を配備します。
これにより、非常用発電機のない避難所において電源が確保され、さまざまな避難所運営上の問題の解決が期待されます。
▽有害鳥獣対策事業
近年は、中山間地域の過疎化や山林・農地の荒廃化に伴い、有害鳥獣の増加が著しく、農作物への被害が深刻な問題となっています。
そこで、これまで柵の貸与事業の対象外となっていた農地の被害防止につなげるため、市独自の支援策として、5万円を上限に、侵入防止柵の設置に要する資材購入経費の2分の1を助成することとします。
今後は、本事業による成果を検証しつつ、捕獲や環境改善などの事業と合わせた総合的な鳥獣被害防止対策を進めて参ります。
▽山川浄水場の渇水対策
現在、令和4年度に実施した地質調査や簡易揚水試験の資料に基づき、新たな取水井戸の構造を選定し、それに伴い必要となる管路や電気設備の更新などを含めた詳細設計を進めており、本年度内に完了する見込みとなっています。
令和6年度は、浄水場内に新たな取水井戸を2基築造するなど、対策工事を早期に完成させ、安全・安心な水道水の安定供給を確保して参りたいと考えています。
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