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みなみの海のいきもの図鑑(ずかん)

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徳島県美波町

■太平洋(たいへいよう)に面する美波町では多くの生き物たちが生息(せいそく)しています。このコーナーでは実際(じっさい)に撮影(さつえい)してきたリアルな写真と共にいろんな生き物たちをご紹介(しょうかい)します!

■アミダコ Ocythoe tuberculata
先日、漁師さんが珍しいタコを持ってきてくれました。普通のタコと違い、熱帯から温帯の外洋を浮遊しているアミダコです。ラグビーボールのような胴体で、腹側には突起がありデコボコしています。表面が網目模様に見えるのも特徴です。体を覆うように胴体へ伸びる腕は、マダコより柔らかい感触です。成体の胴体はメスで約30cm、オスで約3cmになります。今回捕獲されたアミダコは胴体が約20cmなのでおそらくメスでしょう。オスや幼体はサルパの「ぬけがら」に入り、浮遊生活をする生態をもっており、メスは大きくなるとサルパを抜け出して海を漂いながら暮らすといわれています。今回はカレッタのリニューアル工事の兼ね合いもあり、アミダコのために良い飼育環境を整えるのは難しいと判断し、他の施設に飼育を委ねました。アミダコは分かっていないことが多く、いくつかの施設で飼育例はあるものの長期飼育は難しいのが現状です。これからどんどん生態が明らかになっていくと思いますが、今回のアミダコの発見も重要な情報です。
ダイバー:長楽美保

※サルパ…かたいビニールの様な透明の「から」を持つホヤの仲間でクラゲのように海を漂う生き物

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