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ウミガメNews Letter No.19

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徳島県美波町

■リニューアル企画
日和佐うみがめ博物館カレッタは、6月1日から来年3月31日(予定)まで展示リニューアル工事の為、一時閉館させて頂いています。皆様にはご迷惑をお掛けしていますが、しばらくお待ちください。今年のリニューアルでは、カメ類が進化してきた過程やウミガメに関する最新の研究情報を取り入れた展示を企画しています。また、昭和25年から始まった日和佐中学校科学部によるアカウミガメの研究活動を紹介する展示も企画しています。日和佐中学校の研究活動は、35年の時を経て「日和佐うみがめ博物館カレッタ」を誕生させ、その後、「日和佐国際海亀会議」が開催され、世界で最も古いウミガメの研究活動が旧日和佐町で行われていたことが大きな驚きと共に世界に発信されました。そして、その国際会議の場で、日本でのウミガメ保全活動の中核となっている「日本ウミガメ協議会」の発足につながりました。こうしたウミガメ保全活動の経緯や、古くからウミガメと隣人の様な関係が現在にまで続いている様子などから、美波町が「ウミガメの聖地」であることを広く発信する展示企画を進めていますので、ご期待ください。しかし、ウミガメを取り巻く状況は決して明るくありません。何より日和佐大浜海岸に産卵するアカウミガメの数は、最も多かった頃に約300回を記録した後、急激に減少して、その回復の気配もないまま現在に至っています。このままでは、「昔はウミガメが産卵に来ていた聖地」になってしまうのではないかとの強い危機感を感じています。先人が残された歴史や文化を継承することは、極めて大切な事と考えています。一方で、問題のある事柄について改善の兆しが見られないまま、同じことを繰り返すことは、本質的な問題から目をそらして傷を広げるだけです。一度立ち止まって、よく考え、新たな対策を考えて、ウミガメとの付き合い方を変えていく事も必要でしょう。美波町民1年生の館長ですが、「外から見える」こともあるのではないかとの思いで、様々な提案をさせて頂きながらリニューアルとアカウミガメの保全活動を進めていきたいと思います。
館長:平手康市

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〒779-2304徳島県海部郡美波町日和佐浦369うみがめ博物館カレッタ「質問係」

カメの甲羅は取り替えられるの?
カメの甲羅は、外側から鱗板(りんばん…ツメの様な物)、背骨と肋骨が板状に変化した骨で出来ていて、脱いだり、取り替えることはできません。ヤドカリは成長に合わせて巻貝の殻を取り替えますが、巻貝は自分で殻を作るので取り替えることができないことと一緒です。

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