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令和5年 第1回定例会(2)

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愛媛県上島町

続いて、令和5年度上島町の当初予算についてですが、その編成にあたっては、感染拡大の防止と、地域経済活動の両立を図るとともに、教育環境の整備など公約の実現に向けた取組みを進めることを予算編成方針とし、上島町の一般会計当初予算の総額は72億3900万円と、前年度に比較して5億2600万円、7,8%の増としております。
特別会計と企業会計を含めた町全体の予算総額については、111億1864万5千円で、前年度に比較して4億3370万1千円、4.1%の増となりました。
歳入では、歳入総額の約5割を占める地方交付税が、国の地方財政対策および前年度実績から32億2200万円で前年度比2億100万円、5.9%減と見込んでいます。
一方歳出では、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費を、28億9196万円で、前年度比マイナス4532万円、1.5%減としております。今後も、この義務的経費を削減することで、経常収支比率(令和3年度決算:89・1%、県下第14位)の改善に努め、財政構造の弾力性を高めてまいります。
昨年3月の行政報告において、令和4年度の新規事業の提案として「上島町唯一の県立高等学校である弓削高等学校の存続へ向け、県外からの学生を確保するための学生寮整備」および「公共施設への脱炭素化の取り組みや災害対応として、岩城庁舎の屋上に太陽光発電設備と蓄電池設備の整備」と掲げました。学生寮については、現在、建設場所となる中央公民館の解体や学生寮の詳細設計に取り組んでいることはご案内のとおりです。新年度では、本格的な建築に向けた予算約6億円を計上しています。
また、岩城庁舎の屋上に設置する太陽光発電設備と蓄電池については、順調に工事も進み2月末に完成(写真)し、電気料金の節減や災害対応用の蓄電につなげてまいります。なお、令和5年度当初予算において、地球温暖化対策の一環として、約1100万円を計上し、公共施設への太陽光発電設備導入調査を行う予定としております。
その他の重点事業として、
・魚島小中学校の存続、および地域の活性化を図るため、魚島離島留学事業の推進。
・子育て支援として、昨年10月から子ども医療費無償化を18歳以下まで拡充したことに加えて、出産・子育て応援金の給付。
などを提案しております。
このように、本町が将来にわたって持続可能な行政運営を行っていくため、今後も更なる行財政改革を推進するとともに、新たな財源の確保、事業の見直し、公共施設の統廃合などに取り組んでいく必要があると考えています。
結びに、ゆめしま海道が全線開通し1年が経過しようとしています。岩城橋の開通で、より大きな相乗効果が生まれ、町外からのお客様も交流人口、その先の関係人口として想定以上に多くなっています。上島町は特色ある島々の一体化により、潜在していた魅力に光があたりつつあります。インバウンドのお客様の関心はもとより、「瀬戸内海の時代」がいよいよ現実となっています。ここ数年が上島町の将来を占う大事な期間です。上島町民がワンチームとなってひとつの方向に進むことが重要ですので、議会をはじめ町民の皆さま方の一層のご協力をお願い申し上げます。

上島町長 上村俊之

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