令和4年度の各会計の決算がまとまりましたので、概要をお知らせします。
■普通会計 決算の内訳
▽歳入合計 109億7,051万円
▽歳出合計 98億249万円
1 普通会計 歳入
令和4年度の普通会計の歳入総額は、前年度より5億376万円、4・4%の減となりました。これは、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の1億268万円の大幅減などによる国庫支出金の減少や、昨年度実施した防災情報伝達システム・情報通信基盤整備事業など大型事業の終了に伴う地方債の減少などが主な要因となっています。
町の歳入は、地方交付税をはじめ、国・県支出金などの依存財源が全体の72・2%を占め、町税などの自主財源は27・8%に留まっています。今後、地方交付税は減少が予想され、少子高齢化による就労人口の減少などで町税も大幅な増加は見込めません。安定した財政運営のために、幅広く財源の確保に努めていきます。
2 普通会計 歳出
歳出総額は、対前年度比6億6800万円、6・4%減となりました。これは、ストックヤード整備工事などの普通建設事業費、環境保全基金や減債基金などの積立金、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金をはじめとする扶助費などが減額したことによるものです。
一方、令和4年度は記録的な豪雪や台風など、災害の影響を大きく受けたことで災害復旧事業費が70・5%の増額となっています。また、維持補修費は前年より54・2%増加しており、今後も施設の老朽化に伴って増加が予想されます。
効果的な予算執行のため、事業の検証や見直しの徹底などに取り組むとともに、公債費の削減(借金の返済)を計画的に進め、バランスのとれた財政基盤の構築に努めていきます。
注記:表内の金額は令和4年度の支出額を表しています。したがって、総事業費とは異なります。
▽久万高原町の家計簿の状況(令和4年度 普通会計決算統計から)
年収300万円(月収25万円)の家計に例えると…
※それぞれの数字は端数処理しています。
※扶助費とは、社会保障の一環として、高齢者、児童などへ行っている援助に必要な経費です。
※繰出金とは、特別会計が安定した運営を行うために一般会計から支出する経費です。
※補助費とは、各種団体・個人などへの補助金や企業会計へ補助をする経費です。
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