■土偶と石偶(2)
DOGU and STONE figurines
縄文時代を代表する遺物「土偶」。土偶が登場するのは縄文時代の草創期の後半の約1万3000年前になります。土偶といえば、サングラスをかけたような遮光器土偶(約3000年前)、祈りを捧げるような合掌土偶(約3500年前)がよく知られています。土偶の中には国宝になっているものもあり、縄文のヴィーナスと呼ばれているものも存在します。つまり、土偶はきわめて長い歴史を持っているのです。
では土偶はなぜ生まれたのでしょうか?実のところまだよくわかっていません。これまで多くの研究者がその謎を解こうとさまざまな仮説を提出してきました。
オカルト雑誌などで時々見かける宇宙人が作った、という話は置いておいて、土偶の誕生を考えるうえで、最初期の土偶について次回お話します。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
2018年に上野東京国立博物館で開催された土偶展にも上黒岩岩陰の資料は展示されました。本紙掲載の写真はその時のものです。
(※写真は本紙をご覧ください。)
問い合わせ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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