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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■暗闇に潜む怪物「チビゴミムシ」
私たちの足元にはさまざまな昆虫が棲んでいます。草むらにはバッタやカマキリ、石の下にはアリやハサミムシなど、土の中にはコガネムシの幼虫などが見られます。しかし、地中のもっともっと深い場所にのみ生息する昆虫もいます。その名はチビゴミムシ。名前のとおり体が小さく、大きくてもわずか7mmほど。全く光が届かない深い地中や洞窟に棲む種も知られ、これらは複眼が完全に退化しています。しかし、その動きは非常に素早く、体中に生えた細長い感覚毛を駆使し、地中の小石どうしのわずかなすき間を猛スピードで駆け回ります。発見したとしても一瞬でも目を離すと、視界から完全に消えてしまうほどです。そんな彼らに出合うのは至難の業。山の地面を数メートル手作業で掘り返すか、コウモリが飛び交う真っ暗な洞窟に入らなければなりません。この仲間は飛ぶことができないため、洞窟や山ごとに固有種が見られます。採集が非常に難しいこともあり、まだまだ多くの新種が眠っているとされています。 (安田)

▽学芸員のつぶやき
四国はチビゴミムシの聖地。久万高原町周辺だけでも10種ほどの眼のない種類が記録されています。自分がすっぽり入るような穴を掘り、その中から見つけ出したときは感動ものです。

問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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