■上黒岩岩陰遺跡調査のはじまり
The 50th Anniversary
上黒岩岩陰遺跡は1961年5月に発見されましたが、本格的な調査は、10月に開始されました。しばらく間があいたのは、稲刈りが終わるのを待っていたためです。
そもそも上黒岩岩陰遺跡の発見は、田んぼの開墾に伴ってのことだったので、調査開始が遅くなった理由として頷けるところです。
周囲の田んぼに先駆けて発掘箇所の収穫が行われ、発掘を行うにあたり、さまざまな思いをこめて神事が行われることになりました。準備には若かりし頃の木下久敬元美川村長の姿もありました。
神事は調査が始まる10月15日に、三島神社宮司でもあった大川の土居宮司によって執り行われました。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
本紙掲載の右の写真の足元を見ると、稲を刈った跡がよくわかりますね。温暖化が進んでいるのか、最近の稲刈りは9月前半といったところでしょうか。
問い合わせ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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