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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■面河に春を知らせるカエル
春の気配が訪れると、当館の職員はそわそわと落ち着かなくなります。なぜならば、新年度が始まるから!ではなく、ヒキガエルの繁殖が始まる季節だからです。本種はわずか1週間ほどの繁殖期の間に一度しか産卵しません。そのため、タイミングを逃すと観察できる次のチャンスは来年になってしまいます。
ヒキガエルの繁殖期は地域によって異なり、愛媛県では2月中旬から5月上旬頃です。面河渓周辺は3月中下旬頃のことが多いですが、今年は何と2月下旬に始まりました。今年は暖冬だったためか、県内各地で例年より早い傾向にあるようです。そんなヒキガエルの繁殖は壮絶。オスは本紙掲載の写真のようにメスに抱きつきますが、1匹のメスに複数のオスが次々に抱きつくこともあり、「ガマ合戦」と呼ばれるほどです。
来月から始まる春の企画展は、ヒキガエルをテーマに開催予定です。ガマ合戦の詳細や、皆さまに情報提供いただいた、町内の分布情報についても結果を発表すべく準備中です。お楽しみに! (安田)

▽学芸員のつぶやき
ヒキガエルは個体ごとに体色や顔つきが異なります。特に腹側のまだら模様は、研究者が個体を識別する際に用いられます。

問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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